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8〜HAPPY END ?〜

こうして。

私はめでたくも稔くんと付き合うこととなった。

だから今の私は幸せいっぱい!

……のはずが。






「だからいい加減言いなよー!」

「やだやだ!ぜーったい言わない!」

「まったく、美央ちゃんは強情だなぁ」

いまだ、私に告白を要求する稔くん。私が稔くん大好きって、わかってるくせに。

そりゃ、言わない私が悪いってことくらいわかってる。

好き……て言われることがどんなに幸せなのか、私は知っているから。

稔くんに教えてもらったから。

だから私だって稔くんに好きって、言いたい。

でも。

でも――!


「こら稔!いい加減にしなさいっ」

「ハッハッ、咲子ちゃんいいじゃん好きにさせれば」

海の帰りの車の中でまでそれを要求されるのは、困るのー!


今はおにいちゃんが運転席、咲子が助手席に座り、後ろの私たちのやり取りを見守っていた。

だからもちろん、二人には私と稔くんが付き合い始めたことはモロバレなのである。

「稔くん、お願いだから今はやめて〜っ」

何が楽しくて親友や兄の前で告白をしなきゃいけないのか。

困りきった私に、稔くんは不満げだ。

「じゃあ二人になったら言ってくれるね?」

う……、とつまった私だったけれど、慌ててコクコク頷いた。

とにかく約束しなきゃ、稔くんずーっと車の中で言ってそうだし。

すると稔くんは安心したのか、寄せていた眉を弛緩させた。

私の好きな、にっこり笑顔だ。

「ならよし」

(あ………)

ドキッとした。

やっぱり稔くんは、笑顔が一番いい。

そう思うだけで私の胸はますますドキドキして。

稔くんと恋人になれた幸福感が、今更ながらに胸を満たした。


ああ……やっぱり稔くんが大好きだ。

元気な笑顔も。

ちょっと意地悪なところも。

実は誰よりも他人に優しいところも。

そして……私を一途に想ってくれるところも。

全部全部大好き。


まだ素直になれない私だけど、今なら言える気がして。

私は前の二人に聞こえないように、こそっと稔くんに耳打ちをしたんだ。


「稔くん」

「ん?」




―――その後。

喜びすぎて私に飛び付いてきた稔くんのせいで、車体は大きく揺れたのであった。






まだまだ素直にはなれない私。

でもね、素直になれる魔法が見つかりそうな予感なんだ。

大好きな君のその笑顔の中に。

………何てね。






☆END☆



まずは、長い放置期間をお詫び申し上げます(汗)この小説は前置きでも申し上げたとおり、「キレイの魔法」番外編で、自サイトで書き上げたものを投稿させていただきました(^-^)「キレイの魔法」のおまけ感覚で楽しく読んでいただけたのなら嬉しいです♪読んでくださり、どうもありがとうございました!

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