恋って素敵(ヤツは今)
ある日、古い友達との会話。
「チュレット、そういえば、連絡来ました?」
「あー、なんか手紙が。やっぱり姉妹だけあって手紙を書くのが好きなのかもなぁ」
「そうかもしれないなぁ。やっぱりそういうところ、ドーリンドールと似てるんですね」
「ナチュラルにのろけてないか?」
「そんなことないですよぉ。ドーリンドールとリーレンラーラがよく似てるって話しているだけじゃないですかぁ」
「でれでれした顔でよく言うよ……話戻すぞ。お前のトコにも手紙が?」
「あ、はい。凄いですよね」
「……まぁ、そうだな……」
「すごいなぁ。僕んとこもまだ一人目で、チュレットとユーラシアスなんてまだ結婚にもかこつけてないのに、ソートとリーレンラーラはもう六人目だって!」
「……ケンカ売ってるか?」
「え、なんでですかっ?」
「へっくし!」
「なんだ、風邪か」
「……いや、別に寒気とかもないし、ただのくしゃみだろ」
「体には気をつけろよ。お前に何かあれば私と子供たちの生活が困る」
「素直に心配だといえんのかな、俺の嫁は……」
「ぱぱー、ここよめないー」
「おとーさん、薬ビンが落っこちたー!」
「けむりでてるー!!」
「わー!! 触るなよー!? 今いく!! あ、本はママに読んでもらえ」
「はーい!」
「はーい!」
「私がか。腹が重いのだが」
「楽な体勢になって読めよ……」
「ぱぱー!! なんか雷が起きてるー!!」
「今すぐいく!! 触るなよー!!」
子だくさんな街の魔法薬屋は、今日もにぎやかだ。
というわけで、完全にこの話はおしまいです。お付き合いありがとうございました!