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王道テンプレストーリーのはじまり、はじまり……とはならなかった

□□



残り4つの秘石を集めて、封印された楽園への道を開き


真・大魔王を倒すためのカギを手にする



そんなシンプル王道ストーリーのはじまり、はじまり



と、なると思っていたのだが…………



俺「どう考えても、海の向こうに新しい秘石の反応あるよな……」



ロゼッタ「うん。はるか大海原のむこう側。外国だニャ」



どうやら、このパプリカ王国(最近やっと名前覚えた)は島国らしくて、ほかの超大国たちとは海をへだててぽつんと孤立こりつしているらしい


だから王様があんなヘタレでも攻めほろぼされずに今まで存続できたんだな、きっと


ヨーロッパみたいに地続きで、外国がとな

りにあったら秒で滅亡してただろ



俺が他国の王様だったらすぐ攻めるもん



秒で攻め落とす





船が要る



はるか海の向こうの外国まで、


モンスターと戦いながら乗っていけるような船が



でもこの場合、心配はいらないでしょう



なにしろ、国家がバックについてんだぜ?



そりゃ、もう、最新鋭のスゴい船が用意されるはずだよな。



なにせ、国家だぜ?



頭のなかには北の将軍様の軍事パレードの絵が思い浮かんでる


国民が飢えようが何しようが


ミサイルやら戦車やら、わけのわからん砲台やらを


盛大に披露する北朝○の絵ヅラよ


将軍様のポジションで独特すぎる拍手をしてるのは俺ちゃん



今は魔王復活という戦時下せんじか



国民は鍋やらスコップやら自転車やらを王国にさしだして軍船の建造けんぞうに協力してくれたんでしょ?きっと



□□



「………船?ないよ」



耳クソをほじくりながら王様は言った



「ここんとこ、強いモンスターがわんさか襲来しゅうらいしてきて、海軍の船ぜんぶ沈められちゃった」



テヘペロ



じゃねぇーーーーーーーーーー!!!



この世襲クソ坊ちゃんが!!!



日本帝国軍に併合へいごうされろ!!!!


突然、異世界の扉ひらいて昔の日本軍に占領されろ!



王様のとなりにいる大臣が苦しそうに口をひらく



「国民の生活を第一に考える王様は、


ほとんど最低限の税しかとらず、


それでいて貧しい民には支援をしまず、


そのせいで軍事費なんか出なくて王国軍はカッスカッスの状態なんです


十年も前の装備そうびを大事に手入れしながら使ってるありさまで


新しい軍船を買うお金なんか我が王国の金庫には残されてないんです」




じつは名君めいくんというオチだったーーーーー!!



そういえば、城下町に住む人たちの表情はすこぶる明るくて


景気も良さそうだった



ほかの国と海でへだてられてるメリットを活かして


経済にお金を全ブリしてる


それがこの国なのかも知れない





それにしても、ときと場合によるよな



イケイケで攻めてこようとしてる存在があるのに



軍事費が無いから船ひとつ用意できねえって



軍船ひとつ買えねえってどんだけ!?




「悪いんだけど、自前で用意してくれるかな?船。ごめんちゃい!!」




いや、本当に名君めいくんなのか?



ただの、アホじゃないのか?



手のひらを合わせて頭をどこまでも下げつづける王様



が、きゅうにキリッと真顔になり



「ところでマサムネ、わたしのきさきになるという話は考えてくれたかな?」



やっぱり、たんなる色ボケ両刀オジサンって気がします。





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