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雪の女王の脳内 その13




バラバラになり、



膨れ上がり、



くっ付いて、



元に戻る。




また同じ光景が繰り返された。




完全復活した寄生神種のオッサンは、


薬効がアメ玉状に凝縮されて体外に排出された赤紫色の塊を、



レロレロレロレロ…………………



と、舌の上で転がして遊んでいる。




……………イジリー岡田め。




《高速舌舐めオジサン》





寄生神種は薬効の塊を吐き捨てると、


巨顔を紅潮させて身を震わせはじめた。



マヌケな表情だが、どうやら怒り狂っているらしい。





《さて、さきほど何かを思いついた様子でしたよね?》




おうよ。




《見せてもらいましょうか、マサムネさんの『寄生神種』攻略法とやらを》





俺は異魔神ポケットを開いて、


体内に入る前にあらかじめ縮小化しておいた幾つかのアイテムのうちの一つを取り出した。




【聖剣エクスカリバー】




使い勝手が良くて、それなりに性能の良い、土壇場で我がままを言わない装備が必要いると思ったのだ。




《そもそも縮小化されること自体を拒否しそうですもんね。【聖闘神剣アスラソード】は。


【堕天十神剣】は斬るもの全てをロリっ娘に変えてしまうし》




というか、【聖闘神剣】は強力すぎて1回振るっただけで【雪の女王】の体内をズタボロに破壊してしまう恐れがある。




《確かに。では、どうするんですか?


そのエクスカリバーでシンプルに叩き斬りますか?》




いや、そのぐらいではヤツはすぐに復活してくるだろう。


たとえリムルルの原初神竜ゼロ・ドラゴンでも相手が【土地神】クラスとなると通用しない可能性が高い。



《エントロピー増大の法則の枠外にいるのが神々の眷属ですからね》





顔を真っ赤にし、目を血走らせ、全身から湯気を上げ始める寄生神種。


顔や、縮れ毛の生えた昆虫の胴体部分に血管が浮き出てきて、徐々に全体が膨張をはじめる。




俺、さっき気づいたんだ。


普段、召喚したモンスターや神々に【チートコード入力】の裏スキルをかけてアイテムへと加工したりしているけど、


これって《《逆の行程も可能なんじゃないか?》》って。




《逆の行程…………………ですか?》




アイテムに【チートコード入力】の裏スキルをかけて、


アイテムを《《モンスター化したり》》、《《神々の眷属に生まれ変わらせたり》》する事も


可能なんじゃないか?って。




《なんですか、それ……………


アイテムを、モンスターや神々に加工し、生まれ変わらせる?


なんという奇天烈な発想………………》





どびゅっ…………………!!!!!!




寄生神種が、全身を激しく脈動させながら



口から凄まじい熱と量の白濁液を吐き出した。




「「キショーーーーーーーーーーーー」」




ミヤコのご先祖シールドに保護された女性陣+勇者が叫び声をあげる。




うん。ありゃキショいねwwwwww





俺は、手のひらを添えて、こちらに向けて射出された数千度の白濁液に向かって、吐息を送り込んだ。



最強大魔王の吐息。そのとてつもない暴風の壁によって、全ての白濁液が寄生神種の元にリバースされる。




おんぎゃぁあああああああああああス!!!!!




自分が射出した凄まじい超高温の白濁液を頭からかぶって、


寄生神種は身の毛のよだつ絶叫をあげた。




《自分の排泄物だしたもん、ぶっかけられてら………………》




なんで長渕剛みたいな口調なんですか?





【伝説の聖剣エクスカリバー】




俺は、そこに、【チートコード入力】の裏スキルを発動した。




俺の目の前に、コンピューター言語みたいな光り輝く文字列の浮かび上がった聖剣が浮遊する。




名付けて、



【逆チートコード入力】




聖剣エクスカリバーはグニャッとその形を失い、


粘土みたいな、原初生物アメーバみたいな形状へとその形を変える。




――イメージしたのは、寄生神種の天敵。


どんなゲテモノの寄生種でも構わずに捕食する暴食の怪物。




聖剣エクスカリバーが、その形状を俺のイメージ通りのフォルムへ変えていく。




無機物アイテムに生命を与えて……………モンスターへと変える。


これはもはや、神の領域…………………》





ぐぅぅぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!




全身から、【聖剣エクスカリバー】の刀身を無数に生やした異形の虎が、


そこに出現していた。




聖剣虎タイガー・エクスカリバー




上を向いて吠え狂う新種の虎。



どんなものでも捕食して喰い尽くす、


最凶の暴食聖虎だった。







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