無表情系美少女のおっぱいを毎日マッサージすることを義務づけられました
城や街などのまわりにかけて
モンスターの侵入を防ぐための結界魔法
それと魔法や呪いを物や人のなかに封じ込める呪法
その2つの魔法の性質を組み合わせて小型化させた新魔法
名づけるなら、えーと
魔ホトーマ!(ダサいのは知ってる)
精製したそれをレナの胸のうえにかけた
ぱぁーっと光り
レナの胸に、タトゥーみたいな小さな文字が浮かびあがる
《大魔王細胞の封じ込め、成功しました》
よっしゃぁぁああああああああああ!
これでもう魔王細胞がスキをついてレナの身体を飲みこむことはないだろう。
《ただし、1日に5分程度、結界魔法陣への魔力供給を行なう必要があります》
ん?まいにち?
《はい。直接、手を触れて魔力を流しこむ必要があります》
はぁ!?
まいにちレナの胸に触れってか!?
リトさんという地獄の監視人がいるというのに!?
頭ボケるぞ!?まいにち、まいにち電流うけてたら。
《自業自得…………》
あぁん!?いま、心冷たいネット民みたいなツイートしなかった!?
□□
レナをおんぶして、森のなかを歩いてる
ガラス繊維でできた
みどり色に透きとおった森
しっかし、ガラスの海の真ん中に
こんな森を作っちまって
異世界観光協会の人に怒られたりしないだろうか?
「わたしのなかに、はいってきた………よね……?
マサムネ…………
ひとつになってた……」
「いや、そこだけ聞くと大いなる誤解をまねきそうなんですが……」
「…………」
「あ、ごめんな。俺のニオイが嫌いなんだもんな?少しだけ嫌いな男の体臭に耐えてくれ」
「…………ううん……平気」
レナはそう言うと、俺のうなじのあたりにぎゅっと顔をうめた。
いや、いまの俺を横から見ないでください。
下半身、人間失格。
夕陽がガラスの海をオレンジ色に染めるころ
泣いてるリトさんや
勇者パーティーの面々が
俺たちを見つけた
こうして、先代の大魔王とエンカウントするという
初めてにしてはハードすぎる俺のダンジョン攻略は終わりを迎えたのだった。
□□
ベッドで眠る俺のそばに花瓶をおくレナ
そのままベッド横の椅子にすわる
がちゃーん
陶器がわれる音
入り口にリトさんが立ってる
その足もとに割れた花瓶
なぜか、リトさんは大ショックをうけた顔をしてる
わなわなと震える手
レナは無表情にリトさんを見返している
こころなしか、視線に火花がちってる気がする
「説明しよう!」
なぜか、見舞いに来た猫耳 眼鏡っ娘メイドのロゼッタがそう息まいてる
「異世界人よ!この世界ではな!
女が男の部屋に花をかざるというのは
とんでもない、それはそれは、とんでもない好意の証なんだニャン!
わたしはあなたのものです!
いつ、結婚申し込まれてもオーケーするわよ!
そういう、重大な意味をこめたメッセージなのだよ!きみ!ニャン」
なんで、お前が鼻血を出さんばかりの勢いで興奮してる?ヘンタイ猫耳メイドめ。
俺はいま、病室のベッドで寝ている
なぜか?
《スズキマサムネ固有のステータスを再インストールしますか?》
そう頭のなかのSiri姉に提案されたので
俺は即座にそれを実行した
だって、もともとバカみたいに上げすぎた魅力値がさらにとんでもない数値にはね上がっていたのだ
こんなステータスじゃマトモに生活できないだろ?
ちょっと剣をふったら地殻変動
街を歩けば色情に狂った民の暴動発生
だから、もともとのステータスを再インストールしたんだ
そしたらね、そしたら
元のステータスの俺に
大魔王をぶっ倒したときの疲労がドーンとのしかかってきた
俺はその場でぶっ倒れて
気を失ってしまった
それから3日間、こんこんと眠り続けていたというわけ
そこにもち上がったこの騒動
「いや、でもさ、レナさんは普通の人とはかけ離れた環境で育ってきたんだぜ?
この世界の常識とか慣習とか知らないで、
天然でやったんじゃないかな?」
俺は、レナと同化してその記憶をみてきたのだ。
「は、きみ、なんで知り合ったばかりのレナの生い立ちまで知ってるんだニャ?」
ジトーッとした目で俺をみる猫耳メイド
「もしかして、わたしたちとハグレてる間に、あんたレナに手を出したんじゃ………」
なんだ、この文春探偵センテンス・スプリング
《解。魅力値9兆の状態で裸のレナを抱きしめ、生体融合しました。未必の故意。未必の故意》
お前は本当に俺の一部なのか!?
イタいところばっかりグサグサ刺してくるよな!?




