俺の身体から大魔王臭がしてるらしいです
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「レナがあんまり喋らないからって魔導人形と勘違いするなんてマサムネって天然?」
あいかわらず黒い鎧姿の女の子はぜんぜんしゃべらないので事情を説明するのにたっぷり30分はかかった
その間、電気風呂10年ぶんくらいの電流を浴びせられた
てゆーか、本当にあるにはあるのね人型ロボット的な。魔導人形っての?
「……でも、どうしてレナはマサムネの部屋にいたのよ?」
「…………」
ちょっと嫉妬深いリトさん可愛い
「…………匂い」
黒い鎧の女の子、レナはつぶやく
「匂いがしたの。この男から。大魔王の匂い」
「なに言ってんのよ!レナ!マサムネはわたしたちを2回も救ってくれたんだよ?敵なわけないじゃん!」
ちょっとドキドキしてた
図星だよな
たしかに今、俺のスキルツリーは大魔王と表示されてる
まさか、匂ってるのか?
臭いのかな?俺
自分の腕とかワキのニオイを確認してみるけど
自分ではニオイは感じなかった
氷みたいな髪色の美少女は俺をまっすぐ見つめた
「…………わたし、あなたを、殺します」
ネットなら分かるけど、
こんなフェイス トゥ フェイスで殺害予告する人いるーーーーーーーー!?
「かならず…………殺します」
思いつきのかるい発言じゃないと発覚!!
そこは軽薄であれ!
「わたしの未来の夫を殺すって、それはわたしとも殺し合いをする覚悟があって言ってるんだよね」
バリバリバリバリ…………
空気が電気をおびる
無表情のまま俺を見つめるレナ
ノーリアクションだったけど野原しんのすけダンスがめちゃくちゃムカついてたんじゃ
「…………リトの、未来の夫?」
「そう。わたしはマサムネとの戦いに破れた。だからマサムネと結婚するの。それがわたしたち剣聖一族の掟だから」
ほんのちょっと黒い鎧姿の女の子、レナの瞳が動揺したような気がした
「それに、王様がマサムネのことを魔王討伐パーティーに任命したわ。マサムネはレナのパーティーの一員でもあるのよ」
ずいぶん長いことレナの青い瞳に見つめられていた
無表情でこんなにガン見される経験ないよ
こわいよ、無表情。
「…………わかった。殺すまえに、ほんのちょっとだけ様子見ることにする」
結局、殺すんかい!




