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英雄の記憶 遺伝子学園の授業は過去のリアル戦争 その82



【炎の白魔術師 ディケンズ=ニコル ワーズワース


遺伝子位階 S+


遺伝子ポテンシャル 12650】




うん。これでいいや。


見もしないで抜き出したそのカードを自分のデッキに挿入する。




「あ…………あっふーーーーーーん!!!


いやーーーーーーーーんっ!!!!」





快感に身悶みもだえる俺




《誰よりも激しくあえぎ声をあげてるじゃないですか?


自分でセットして自分で喘いでたら世話ないです》




誰がAV男優の加藤鷹ですか?




《誰もそんなこと言ってないです》





カッ!!!!!!!




俺の身体から、暗黒の光輝が放出される。



世界中の暗夜の底からすくってきたような濃密な暗黒の輝きが。




「ニャ…………ニャんだこれは!!!!?」




両手をあげて驚愕きょうがくしているロゼッタ。





俺の髪の毛がぐんぐん伸びて、腰まで伸びた白髪になっていく。


偉大な老魔術師の立派な白髪。



身体中に、なにか別の存在が混じりこんでいるのを感じる。



呼吸の深さや、鼓動のリズム、皮膚の肌感覚。



そんなものまで、自分ではない何か別のモノと交じり合って変質していくみたいな。




《自分の姿、鏡で見たほうが良いですよ?》




え?なんで?



そういえば、まわりのみんなが恐ろしそうな顔をして、


じゃっかん引いているような気がする。




俺は、異魔神ポケットの内部から巨大な姿見を取り出した。



ドンッと目の前に置いて、自分の姿を確認する。




「…………なんじゃこりゃ?」




目のまわりや、腕や首の周りなんかに、禍々しい紋様が浮かんでいる。


全身をいろどる魔族のような、怪しい隈取くまどり


あの神々しい純白の光に包まれていた大魔術師の姿ではない。


あの威風堂々たる魔術師の要素を残しながらも、どこか半分…………




「これじゃ、半分、大魔王みたいじゃねえか」




どういうことだ?


みんなは、ちゃんと英雄の遺伝子が発現して立派な姿に変身していたのに、


なんで俺だけ…………。




「英雄と…………大魔王の融合体ハーフ…………だニャ」




ロゼッタが恐ろしげにつぶやく。




《マサムネさんのなかにある大魔王因子と英雄の遺伝子因子が合体することによって、両方の特性をかけ合わせたより高次元の存在へと昇華された………》




………大魔王と英雄の因子が合体?それって。




《今のマサムネさんは、


さながら大魔王と英雄のあいだに生まれた子供のような存在。


…………未知の新英雄です》




大魔王と英雄のあいだに生まれた子供って…………




試しに、右手から炎を出してみた。



この英雄が得意としていた炎魔法だ。



雪のように純白の、炎。




実際に自分の肉体で発動してみたことで、この炎の性質、正体がよく分かった。



ただの魔法じゃない。



自分の魂のエネルギー、生命パワーを魔法力と混ぜ合わせることによって生み出されている究極の炎魔法。



魂魄魔術士ソウル・ウィザード】とでも呼ぶべきか?



どちらかといえば、武術家の操る気功に近い、独特の技術だ。




今度は、左手から炎を出してみる。



今度は、真っ黒な、暗黒の炎が放出される。




こちらは俺本来の魂魄、大魔王因子を燃料にした結果、


邪悪な、真っ黒い炎が生み出されたようだ。




《英雄の光の因子と、大魔王の闇の因子、いまマサムネさんの内部では正邪2つの魂魄ソウルが同居しているのです》





ドンッ!!!!!!




俺は、自分の胸の前で正邪の炎をまとった左右の手を組み合わせた。




バリバリバリバリバリバリ…………!!!!!!



紫色のイナズマを帯電したモノクロの炎が、俺の胸の前に現れていた。




「虚無の炎……………………」




あらゆるモノを滅却し、焼き尽くす、虚無のエネルギーが俺の前に揺蕩たゆたっている。




《光と闇がぶつかり合った先にあるモノは虚無。


………すべてをゼロに戻す破滅、虚無のエネルギー》





俺は、両掌りょうてのひらのなかにあるモノクロの炎を前方に放った。





虚無獄炎破カオスレギオン





ド…………ズ…………ッ…………!!!!!!





自衛隊の演習場みたいなグラウンドのど真ん中に、



モノクロの爆円、





ズズズズズズズズズ…………!!!!!!





そして、はるか上空へとキノコ雲が広がっていった。




俺以外の全員、野性爆弾のくっきーが描いたイラストみたいに白目をいていた。




「わ、わたしのときと本当に同じ遺伝子ですか?


…………ず、ズルくないですか?」




Cランク少女のマリエが白目を剥きながら愚痴をこぼしていた。







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