執事とカフェ
2話3部です。
どこに行くのか?
草原を抜け、街にやって来た。
見知らぬ彼に付いて行き、数分が経った。
彼は、赤い瞳をして黒髪だ。
服装は、まるで気高き令嬢に仕える執事の如く気品に包まれている。
一体何者なのか、私はどうなってしまうんだ、、、
という恐怖があり、いっそ逃げ出した方が良いのかと考えてしまう。
でも、あの笑みが頭から離れられない。
今も笑みを浮かべながら世間話をしているけど、
その笑みは、心を感じない。
根拠が無いのに、そう感じてしまう。
まるで空っぽのように、、、、
『到着しましたよ。』
泳がせていた視線を元に戻す。
目の前には、1軒の建物があった。
看板があったので読んでみることにした。
【cafe xyz】
私が質問するよりも早く彼の口が動いた。
『何故カフェなのにカクテルの名前なのか疑問でしょうか?』
別に思って無いことを言われた。
これで、彼が思考を読む人ではないと思えた。
違う、私が聞きたかったのは、、、
『何故カフェに来たのですか?』
単純に気になった質問だ。
だけど彼は、
『それは、入ってみればわかります。参りましょう。』
よく分からなかった。この青少年は、答えを自分の口から全く言わない。
私は、不意に興味を持ってしまった。
自分の変化に気づく前に、青少年の手によりカフェのドアが開いた。
そこに立っていたのは、、、
『オーナー!お帰りなさいませ!』
『お疲れ様です。オーナー。』
カフェの店員だろうか?それらしき人が立っている。
しかも、オーナーって?
『それでは、改めまして、、、』
彼は、私の方を向きなおして言った。
『そうこそカフェxyzへ、私がこのカフェのオーナー、黒樂蒼と申します。
以後、お見知りおきを』
次に口を開いたのは、彼の右側に居る低身長の金髪の子が答える。
『私が、このカフェのメイド!森音華と言います!よろしくね!』
最後に彼の左側に居る高身長の青髪の子が答える。
『このカフェのメイド長、ハリス・アラナです。よろしくお願いします』
『では二人とも、お客様が来られました。丁寧で失礼のない接客をお願いしますよ』
『はいオーナー!』
『はいオーナー。』
そして、彼女たちは奥の方に消えた。
彼が向き直って
『ではお客様、こちらの席へどうぞ』
『・・・・はい』
何が起きたのか、状況を飲み込むのに時間が欲しい。。。
次回は2話の4部です。
席に着いた後は、、、?
お楽しみに。