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自殺転生の溜まりカフェ  作者: 神果みかん
2話【始まりのカフェ】
11/19

約束と再スタート

2話最終部です。

全てを知る。

母は、生きていた。


私の亡骸の横で泣き崩れたまま動いてない。


画面から聞こえてくるのは、


嗚咽交じりの泣き声と


何度も


『ごめんね』


と、言い続けていた


オーナーは、言った。


『母親は病院に運ばれた後、1日ほど寝て意識が戻りました。すぐに退院できる状態で命に別状はありませんでした』


私はようやく気付いた。


自分が犯した失態を。


私があの時・・・


あの時、思いとどまっていれば・・・


約束を果たせたのに。


『天使の制服姿、楽しみにしてる』


母の言葉が脳裏をよぎる。


その間にも母は、『ごめんね』と言い続けている。


私は画面に向かって


『ごめんなさい』


と、返した


私は、今にも涙が溢れそうになった。


だけど、我慢をした。


自分から全てを捨てたのに、辛いなんて思ってはいけないと。


するとオーナーは、


『泣きたいときは、泣いても良いんですよ。辛い時は、辛いって言っても良いんですよ。完璧な人間なんてどの世界にもいません。自分の中で抱え込んでしまうぐらいなら、誰かに吐いた方がこれからに繋がるのでは、無いでしょうか。感情を出すことは悪いことでは、ありません。自分の心の鎖を自分で縛ろうとしないで下さい。』


『あなたの母親は、あなたの事を大事にされていました。これからも守り抜くと誓っていました。』


『母親は、「幸せにできなくてごめんね」と言われていました。あなたは最初から1人では無かったのですよ。』


言葉を聞き終えた瞬間


オーナーに抱き着いた。


それから、私が泣くのを止めるまでオーナーはそこに居続けてくれた。


その後もオーナーは沢山の声をかけてくれた


その間頭を撫でてくれていた。


(ずっとこうしていたい)


ふと、そう思った


“独占欲”


私の心に欲求が生まれた。


持つことを許されなかった。


心が今、解き放たれていく。


全ては、人形から私を人に戻してくれた


オーナーのおかげで。


泣き止んだタイミングでオーナーは


『エンジェル様には、もう一つ見せたいものがございます』


なんだろう?


そして映し出されたのは、


学校で1人の男子がイジメられている光景だった。


その1人の男子に見覚えがある。


・・・・・!


あの顔・あのテクノカットヘアーの金髪


間違いない


私をいじめていた1人


竹道 宋二だ。


でも、なんで彼がイジメられているのかわからなかった。


でも、不思議と可哀そうとは、思わなかった。


『彼が、あなたをいじめていたのには理由が御座います。』


理由・・・?


私は疑問を持った。


これは、知らなければならないと心が訴えている。


私は聞いた


『オーナー、理由ってなんですか?』


続いてこう話す。


『ヒントを述べるならば、「あなたを嫌っていなかった」と言うべきでしょうか』


???


ますますわからない。


オーナーは続くように言った


『この話の続きは、後にしましょうか』


と、


私もその意見に賛成した。


『飲み物をお持ちします。』


オーナーは紅茶を持ってきた。


リンゴのかすかな匂いを感じる


『エンジェル様は、この世界でやりたい事が決まっておられますか?』


不意に出されたそんな質問


でも、私が決めた事は一つ


『黒樂オーナー』


『はい、以下がなされましたか?』


『私をカフェxyzのスタッフとして働かせてください!』


私の決意


『・・・理由をお聞かせ下さい』


決意を述べる


『私は、一度人生を捨てました。そして辛さで押しつぶされそうな時、オーナーに助けて頂きました。私も、ここに命がある限りオーナーのように誰かを助けられる。そんな存在になりたいです。』


返しきれない恩返しでもあった


『なるほど・・・』


オーナーの表情は、真剣から笑顔になって


『わかりました。あなたの決めた道ですから、もちろん快く承諾致しましょう。』


『ありがとうございます!』


私は心の中で誓った







この身をあなたのために・・・と

次回2話番外編です。


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