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宣言


玲くんの後を追いかけると、中庭で待っていてくれた


「玲くん、新入生代表おめでとう」

先にクラス分けを見たのも、今、鞄をもっていないのも、つまりはそういうことだろう

それでなくとも中学から学年一位の座を誰にも明け渡していないのだから

「あぁ」

そっけない返事はいつものこと

小学生のときは『当然だ』なんて言っていたのにかっこつけちゃって


中庭には私以外誰もいない


新入生は素直に教室に向かうだろうし

在校生は入学式に準備や参加をする者以外お休み


春休みは玲くんに一度も会わなかったから卒業式の日以来



「ひな」


低い声


永井くんは声変わりまだなのに


ほんと、男の子って不思議


「なぁに?」


さっきの可愛こぶった言い方で答えた


それを鼻で笑うと

玲くんは玲くんらしく

宣言した


「俺が叡智からお前を奪うのはこの3年間が、最後だ」


小学校のとき


ううん、幼稚園のとき私が叡智くんに会ったときから


玲くんは一番じゃなくなった



第二候補



・・・予備だった




玲くんもそれには気付いていて


それでも小学生からは私だけを本当の意味で見てくれるようになった



俺様で


ツンデレで




なのに


一生懸命


叡智くんに負けないように


わがままな自分を抑えて愛してくれてる



だからこそ2回も裏切られて、2回も捨てたくなったのに


2回も許してしまった自分がいるのかもしれない




「ひなは厳しいよ?」


「あぁ、わかってる。でも、奪ってみせる」


小学校のときに宣言された


今また宣言してくれた




「うん」




うん、信じてみよう




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