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2011/04/05 修練、収束、集中…発覚

引っ越しと住所変更と心細さで遅れ卍(死語)

20110403

今日はレベル上げ前に自我兵装片の使い方を確認した。ステータスは相変わらず毒にも薬にもならないがtipsは妙にピンポイントに役立つ情報を出してくれる。

そのついでに最近あまりステータスを開いていなかったせいか色々と増えているのを確認し、図らずとも条件が整っていたので武器の強化を施した。

・モンスターからドロップする種族の一欠片と自我兵装が必要

・使用する種族に応じたボーナスや性能強化、自我兵装自体の強化が入る

小鬼の一欠片では身体性能10、精神性能5のボーナスと鉈モード時に倒した相手のドロップを増やす能力の付与がされた。見た目の変化は今のところなく。この能力付与は重複するため欠片と自我兵装片はレベルアップ以外の能力強化法として非常に優秀だろう。

現代社会の教科書を読んでいて思ったが外は今どうなっているんだろうか、こんな異常事態だ勉強すると決めた手前やるがこの知識は役に立たなくなっているかもしれないなんて思った。


昨日と同じように6回ゴブリンを全滅させるとボスのゴブリンウォリアーが現れた。武器は…なんと言えばいいか、一見すると短剣なのだがその斬撃はワイヤーだった。…説明が難しいが要は短剣のような見た目の仕込み武器で見辛い細いワイヤーによる斬撃をヤイバがわりに使う武器だった。アニメやラノベで言えば右手で幻想を破壊する系主人公の聖人のアレである。閉鎖空間では猛威を振るうだろうがそれ以外ではパッとしない感じだった。そして残念ながら体育館のような大きめの空間でも斬撃のキレや数、それらを仕込む為の時間がかかりなかなかに難しい戦いを強いられていた。

またホブに出会ったが倒せた。やはり階層移動する敵は適正な階層にいるものより威圧感が少ない、群れを追われたのだろうか…

そうだったら気の毒だが、経験値としてはうまいので丁寧に自我兵装を砕き経験値に変換してやった。

自我兵装はマスケット、だったが打ち出される弾は多種多様だった。

今更だが自我兵装が複雑な機構を持つのは何か条件があるのかもしれない


20110404

目標をレベル10としレベルアップに勤しむ。

水筒のドロップは貴重だが鉈状態での追加ドロップはゴブリンの素材では無いものが別抽選されるようで教科書や制服が加速度的に増えていく。おにぎりはゴブリンの固有ドロップらしい。

小鬼の一欠片も順調に拾えているが、複数個集めて圧縮変換したら上位素材になったりするのだろうか?あと自我兵装片もボス限定っぽいが自我兵装の破壊をしてから倒すとごく稀にゴブリンも落としてくれる。こっちも集めて変換すればより良いものになったりしないだろうか…

また霞を見かけた。勘弁してほしい…毎度毎度物を投げてくるのはなんなのか、猿か何かなんですかね…


そういえば昨日も途中からそうだったがレベル7の経験値が150を超えたあたりからゴブリンから経験値が得られなくなっていた。やはり相手のレベルが低すぎると経験は少なくなり、最終的に得られなくなるようだ。

となると下に行くしかないんだが…やはり今日も服にいくつか穴が空いた。だが適当な礫を投げつけたホブを釣り出してこの階層まで引き込めばタイマンで勝負できる。今でも2匹くらいまでならなんとかなりそうだが前衛後衛が揃うと非常に厄介だし、下ではゴブリンのようにこいつらがうじゃうじゃいる。やはり目標値まで粘るしかない、幸いウォリアーとホブは新鮮な経験値として1匹につき50〜60くらいの経験値が期待できる。勿論経験変換込みなので戦闘と合わせて消費は大きい、だが自分の中で何かが掴めそうな感覚がある。ゴブリンを鏖殺できるようになった時も明確に自分の中で妙な、全身の神経が肉体とがっちりと噛み合うような…ある程度あった筈の自分の動きとイメージの差異が消失するような全能感があった。

それがくる。間もなく、来る気がする。


20110405

レベル8になった。

そして来た。掴んだ。殺意を完全に制御した。







「クククク…ハハハハハ!」

手に馴染んだ鉈と斧の合わさったような武器はまるで手足の様に動き、動きはイメージのその先を掴む。踊る様に、舞う様に、激しくただただ加速していく。

「ぐぎゃぎゃ!」

一撃でホブゴブリンの自我兵装が砕けホブの濁った目がグリンと白目を剥き二撃目で致命傷、変換を発動しようとするが背後から迫るもう一体を警戒して首を飛ばし飛んで来た矢玉を弾き飛ばす。

「ぎゃ!?」

運がいい、相手はリロードしないと行けないタイプの銃型だ。一歩踏み込むとそれだけで飛ぶ様に加速しやはり一撃で武器を破壊し首を刈る。

そこで息が切れる。視界が多少ブレるが群がってきた他の群れの攻撃を凌ぎ上層へ退避する。

まるで転がる様に無様極まりない不器用な格好で上へ這い上がってきた俺の顔には笑みが張り付いていた。

『lv up、コウタリジンキチはlv9になった。』

ついに目標一歩手前、だがそんなことどうでもよかった。今の俺はそんな数字に喜んでいるんじゃない、たしかに存在する自分の成長を実感しているのだ。

まだ一週間も経っていないが日々戦いに明け暮れ、それを忘れる様に勉強をして自分の中の普通を守っていた。だが…もうそれもない、いや、勉強はするだろうけどそこに精神安定なんていう理由は無くなった。

「はぁー、まさか関数と図形関係であんなに躓くとは思わなかったぜ…」

そう、俺は遂に中学3年分の数学を学習し終えたのだった。…勿論、全部やっていたわけじゃない入学以前に2年分はほぼ終わっていたし、演習とかで基礎力をつけながらほとんど順調に進めていたのだが高校分に入ってすぐに現れた微分と積分の前に敗北した…元々努力と演習量でごり押していたため残念なことに数学的な理解という場所まで辿り着けていなかったし、テストはある程度取れる様に努力していたが応用になると地味に間違えが増えていた。ウィークポイントを残したままに突き進み大きな壁の前で弱点から崩れた。

そっからは地獄だった。戦いに戦いを重ね上がらないレベルとあまりに強い第二階層の敵によって蓄積されていたストレスを新たな知識の学習という極めて人間的な方法で発散していたのが、復習に次ぐ復習、できていないところの洗い出しというあまりにつまらない作業に戦闘にも勉強にもストレスを感じていた。

しかし、しかしだ。

「くぅ〜、気持ちがいい!」

戦闘でも何かが掴めそうで掴めないもどかしさを叩きつけられ、勉強でも『理解』というか数学という学問をやる上で必要な素質を求められるかの様な2日間、必死になって追い求めた結果俺は遂に微分積分を打ち倒し、ついでに何がきっかけかわからないまま身体的な動きは次の次元へステップアップした。

「ま、実際に動きが加速したわけでもなんでもないんだけどね…」

そう、身体能力で言えば俺のソレは伸び代はあるものの現在の手足や筋肉量ではほぼ理想の値だ。じゃあ何が変わったのか、性能値の上昇か?新たなテクニックの学習か?いや、どれも違う。遠くはないが当たってはいない…できる様になったのは『本気』を出す。という事のみ、つまりは肉体と性能値という自分を構成する全てを意図的かつ瞬間的に100%まで引き出せる様になった。

ちなみに原因はまじめに不明だ。別に数学や物理学が戦闘力に繋がるわけでもないし…強いていうならば時間経過かもしれない、今現在性能というものが現実に介入するせいで肉体の出せる限界値と出力できる限界値は全くもって乖離している。今までの俺は今まで通りの俺の肉体が100%稼働した時の力までしか出せなかったこれでも結構頑張っているほうだとは思うが、それに加えて存在する性能面の発揮は正直言ってあまり芳しくなかった。

なにせ肉体の健康さや身長などで圧倒的に劣るはずのゴブリンがただの突進でコンクリの壁を破壊できるのに対し、俺は武器や肉体操作を用いた技術で壁に亀裂を生み出すのが限界だったのだ。そういう意味ではあいつらは今の人類よりよっぽど霊長類だろう。

「んだけど、ぶっちゃけなんか間違ってる様な気がすんだよなぁ…」

そう、普通にRPG的に考えるならば能力値通りの力を引き出して肉体が崩壊するなんて事はなかなか無い、未だに体がこの状況や環境に慣れていないのかもしれないがソレにしたって妙である。

「可能性…可能性は…三つか」

紙を取り出し日記に書いていく。幸い今はインターバル中、ゴブリンくん達は経験値にも成らずドロップだけを剥ぎ取られた後だ。


・力の出し方がおかしい→火事場の馬鹿力を意図的に出せる様にしているだけで性能値を使えていない

・単純に出力に耐えられない→性能値の意味とは…

・何回かやってれば慣れる→???


「うーん、うむん?」

書き並べると色々と整理できてきた気がする。落ち着いて、よく自分を観察しろ…何かおかしい事はないか?

ステータスを開く。


コウタリジンキチ lv9

『肉体性能 100+100

精神性能 100+100

特殊性能 150+90


総計640

防護値75/100

精神値5/100

経験値45/500


自我兵装ソウルアーマー

変則変形斧鉈『X −cution』

-変形鉈

-変形斧

等価値変換術『X −change』

-等価変換 消費 0〜X

 -拡張能力 『イレカエ』 消費 1

 -EX 経験変換 消費 瀕死の敵対者

-性能変換 消費 経験値or性能値

-圧縮変換 消費 10


拡張自我アイデンティティ

『死の宣告』

-自ら定めた言霊により宣言を聞いた相手に自分との戦いを強制し自身を僅かに強化する

設定言霊『戦闘を実行する』

』

「…トイレ行くか。」

別に用を足しに行くわけではないちょっとした懸念があって鏡が見たいだけだ。

学校が大きくて良い所は各階に必ずトイレがある所だろう。小学校は少し小さかったために隔階にしか無かったのでそういう所はまじですごいと思う。

「ふぅ…」

息を吐き、イメージする。

懸念というのは精神値の減り方だ。入れ替えや衝撃変換は使ったがそれ以上に削れすぎている…そういう攻撃を喰らった結果、という可能性もなくはないが冷静になって俺の中であの謎エネルギーが燃え上がる様な感覚があったのを思い出したのだ。

あれは、精神値を消費する感覚、つまり…

「っふん!」

燃える。焼ける。焦がれる。体の内から熱が発生しソレが全身に回ると目からは赤雷が…って!おい!おいオイオイオイ!

「ヴォィィ!?」

もう一回ステータスを確認する。

あった。発生してやがった。拡張自我、『身体強化・羅衣尽愚』…効果はぁ…2秒に1点精神値を消費して性能値の三倍の力を引き出す…スゥゥゥゥゥ…

「オァァァ…」

最悪だ。自分の中のスイッチとか恥ずかしい事言ってちゅいまちぇんでちた…バブーバウブブブバブー…


中学生超絶退行中…



「ふぅ、スッとしたぜ。」

なんかもうストレスとか感じないタイプだと思ってたんだけど自爆ダメは…やっぱいてぇわ…

だが糸口も掴めた。と言うかわかった。性能値の正しい発揮方法が漸く理解できた。つまり…

「こうだな!」

精神値(推定)なエネルギーを身に纏い留める。これで…壁をパーンチ!

ボグォ!

ついでにゴブリン君にパーンチ!!

「ゴ(パァン!)」

…あー、うん。おk把握…

「こんだけ強けりゃサッサと下に行ったわボケェ!ガァァァァ!!!」

「ご、ごぶぅ!?」



コウタリジンキチ lv9

『肉体性能 100+100

精神性能 100+100

特殊性能 150+90


総計640

防護値75/100

精神値5/100

経験値45/500


自我兵装ソウルアーマー

変則変形斧鉈『X −cution』

-変形鉈

-変形斧

等価値変換術『X −change』

-等価変換 消費 0〜X

 -拡張能力 『イレカエ』 消費 1

 -EX 経験変換 消費 瀕死の敵対者

-性能変換 消費 経験値or性能値

-圧縮変換 消費 10


拡張自我アイデンティティ

『死の宣告』

-自ら定めた言霊により宣言を聞いた相手に自分との戦いを強制し自身を僅かに強化する

設定言霊『戦闘を実行する』

『身体強化・羅衣尽愚』

-使用時赤雷が発生、感情の昂り(激しい殺意、ストレス)により発動、2秒に一点の精神値を消費して肉体の限界を超える性能(上限三倍)を引き出す。

』

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