【三井 春香】
夜風の良い感触が肌を突き刺す夜道に私は街を歩いていた。
私【三井 春香】 はお嬢様学校に通う普通の女子高生だ。
今は塾帰りにて午後7時を回っている。
(早く帰らないとお母さんに怒られちゃうな)
長い黒い髪を夜風に吹かせながら歩いていると時々人に注目される。
「見てあの制服...」
「春日丘学園のお嬢様じゃん」
「はえ〜、こんな時間まで勉強か。流石お嬢様は違うね」
などと言われるたびに私はイラついていた。
(うるさいなぁ...。こっちは好きで勉強してるわけでも良い学校には行ったわけでもないんだよ)
お嬢様とか頭良さそうとか言われる度に反吐が出る。
私にはそういった雰囲気は合わないのだ。
合わないのに親はお淑やかに女の子らしくしなさいとか言ってくる。
一応学校では親の言いつけ通りにしてはいるがストレスが溜まりまくってやばい。
それを抑圧するために私は塾帰りにこうして夜風に当たるのが趣味であった。
...趣味と言えるほどのものでもないか。
私はふっと笑いながら帰路に着こうとすると...!
「そこどいて!!!」
と銀髪のダークエルフが私にぶつかってきたのである。
「いっ...! たぁ!!!」
私がその場にこけていると彼女は走り去っていった。
その後に警察らしき人物達が彼女を追って行ったのでおそらくだがあのダークエルフは何かしでかしたのだろう。
私は誇りを振り払った後にその場を去ろうとすると...。
「んっ? 何これ...」
拾ったのは小さな封筒? 中身は...。
「綺麗な黒い宝石?」
それが何なのか分からなかった私は一度家に帰ることにしたのだった。




