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これが奏汰への始まり...

「うるさい...」


 私はスマホを片手にそう呟いた。


 スマホの画面に映るは母親からのメッセージ。


 既に何着も私のスマホには着信が来ていた。


「うるさい...!」


 何度も何度でも私のスマホは着信音を鳴り響かせる。


 汚い大人たちが私をレールの上へと戻らせようとしているのだ。


 私は思わず耳を塞ぎながら突き進む。


(私は進むんだ...! 一緒に! 闇の奥底深く...! どんな闇の中でも奏汰と一緒なら何も怖くない!!!)


 息を切らしながらも私は合流地点へと足を運ぶ。


 私に既に退路などない。


 非合法な覚醒者同士の賭博バトル。


 それを何度も行った私の手は既に真っ赤に染まっているのだから...。


 それが親にバレた今、私にこの世界の居場所はない。


 もう一度着信内容を見る。


 今からでも遅くないから家に帰ってきなさい...。


「...うるさいんだよ!!! 私の意思なんて何も尊重しないくせに!!!!」


 私はそう叫びながらスマホの電源を落としたのだった。



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