第9章
一向に狐が返ってこないまま1日にが経ってしまった。狐との通信も聞こえない。藍は心配するなとは言っていたがいざというときの緊急ストッパーを狐が外さないかだけが心配だ。ま、何とかなるか。問題は、
コンコンコン
「準備は出来たでしょうか?式様。」
そう言って、男の人は訪ねてきた。
「ああ。もう少しで行くと伝えといてくれ。」
「分かりました。」
監視役がいることだ。
藍の意志じゃないが、煩い上層部のお偉いさんが藍を襲ったらどうするんだ。
と、うるさくて、つけさせられた。
本当は、30人の予定だったらしいが、可哀そうだからとさすがに止めたらしい。でもその代わりに、何だったっけな。藍のお気に入りの門派のなんちゃらさんがついてしまった。
ま、それはそうと早く用意をしなければ。あいつは、来るのが遅かったら五月蠅いからな。
「帝、今まいりました。」
「ああ。随分と早かったな。」
そう言う藍の後ろには、初めて会う人が仕えていた。ちなみに、なんちゃらさんも一緒だ。
「式、ここに座れ。」
「侍女風情が帝の隣に座るなど、恐れ多いいです。」
「お前が、前に読みたがってた書物を持ってきたのだがな。そうか、座らないなら貸せないな。」
そう言って、藍はわざとらしく私を座るように誘導させた。
「座ります。」
勿論、私の返事は「はい」一択だ。
ふむ。この本なかなか面白い。特別な力を持ったものが過去や未来に行ったことが記録されている。
「本に夢中になっているとこ悪いが、こやつの話を聞いて貰おうか。」
「初めまして式様。私の事などは興味がないと思うので、自己紹介は省かせていただきます。私が今から話すことは、この世界と未来の事についてです。」
そういい、白い服を羽織った人は話し出した。
昔昔、この世界が妖と仲が良かった頃の話。
王家が妖花本を扱うこととなった原因となった頃の話。
お久しぶりです~
今回は、時間がなく少し短めに書かせていただきました!今後とも3作品全てよろしくお願いします!




