第二章
前回までのお話
「よし!蓮華。変死体を見に行くぞ!」
は?何を言っているこの馬鹿狐!帝もこの狐を叱ってくれるよな?
「いいぞ」
は?帝まで何をいっている?この狐を止めろよ!
私は外に出ることを許されるはずもない。だって私は・・・
~過去~
どうゆうことだ!
『藍』!!
「何故だ?私の血は?もしも、私が離れたとして、あの本はどうなる?」
ここは、特別な結界が貼ってあり、ここを出たら妖を引き寄せることになる。
「それについては、問題ない。狐。たしか、ここの宮が壊れた時のために、1年間外に持ち運べるようにする術があっただろう?」
は!?そんな術があるのか!?あるなら、妖姫は必要なかったんじゃ…
「あぁ、あるぞ!おい!蓮華、妖姫が必要なかったとか思っているんじゃないだろうな?」
何故、分かった?やっぱりこの狐、怠けていても師匠だな。
「よーく聞け。この術は、帝の血を引いた妖姫と俺がいなければ成り立たない術なんだ。だから、やろうと思っても無理だった。」
なるほどな。そして、帝の血を引いた私が、妖姫になったことによってできることになったと。
「ほら、何も問題なんてないだろう?」
「おい、藍。忘れてないか?私の血の問題は?」
これが1番重要な気がする。
「血についてなら問題ないぞ」
「どうゆうことだ?勝手なことを言っているのではないな?その根拠は?」
「根拠も何も、お前を閉じ込めたものは確か、死んでいる。それに、帝がしたいと望めば阻むものなしだ!」
確かに。
「というわけで、何も問題はないわけだ。蓮華、お前には外に出ている間、我の侍女と軍師をやってもらう。説明は後だ。」
はぁ?軍師って確かこの国で結構な権力を持つ役職だよな?
「いやいやいや。」
「何が問題だ?ちょうどいいと思う役職だが?もっと上の役職にするか?」
「いや、これぐらいが丁度よい。ありがたくもらっておけ。」
「いやいやいや。」
「だからなんだ?」
色々問題だ。確か、軍師って…
「確か軍師って2人しかいなかったよな?」
「ああ。前に話した息子のお目付け役がそのうちの一人で、もう一人は、狸なので無視しといてよい。」
まあ、気になるところはあるが、これ以上断ったら、もっと上の役職になる気がする。
はー。
「わかった。いつからだ?」
準備をしないといけないからな。二日後かな?
「一刻後(2時間)だ。」
一刻後!?
…
そういえば、狐はどこだ?さっきまでいたはずが?
「おい!蓮華、準備ができたぞ!」
速!この展開を予測していたのか…さすが、腐っても師匠だ。
「ほれ、妖花本だ」
ポイ
パシッ
・・・
「「おい狐!投げるな/投げるんじゃねー!」」
うまく受け取れたからよかったものの、受け取れなかったらどうするつもりだったんだ!
「…一刻も待つ必要もなくなったな。では、行くぞ。」
では、行くか。初めての外に。
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ガタンガタン
へー。これが、馬車か。結構広いものなんだな。
「で、藍よ。私は具体的に何をしたらよいのだ?」
「まず、お前には我の侍女をやってもらう。といっても、簡単なものだ。毒見役と我の宮廷の掃除と話し相手だ。」
なるほど。掃除はいいな。妖が出たらすぐに駆け付けられる。
「もし、毒が入っていたら私は、どのようにしたらよい?」
「それについては問題ない。毒が入っていても、妖に毒を盛られているお前にはきかん。」
そうか?まぁ、藍がいうならそうなんだろう。
「それだけか。」
「あぁ。それと慣れてきたら、軍師の方の仕事をやってもらう。軍師の方については、今度。」
「分かった。」
そういえば、これはどこに向かっているんだ?
「そういえば、帝。これはどこに向かっている?」
狐。お前も同じ疑問をだいたか。
「我の後宮の方の宮だ。名を江魏という。」
へぇー。なんでそんな名前にしたんだろう?
「お前たちには着いたら、我と一緒に四季妃の所を回ってもらう。」
早くね?
「拒否権はないんだろ?」
「分かってるな。狐のことは、我のペットだと説明する。」
なるほどね。
「そういえばだが、狐。」
「なんだ帝?聞きたいことでもあるのか?どんと俺に任せろ!」
「お前の名前ってなんだ?」
確かに。
「知らなかったのか?いつも言ってるではないか。狐だ。」
「違う。藍が言っているのは、本名の方だ。」
なんなんだ?
「そんなの…とっくの昔に忘れたわ。あ!ついたみたいだぞ。」
・・・自分の名前覚えてないとかあるのか?まあいっか。
この時、私は考えてもいなかった。外に出れるならと了承したが、後に大変なことになるなんて…。
お久しぶりです。夜月です。しばらく、更新できなくてすみませんでした。
さて、皆さんは最近何にはまっていますか?私は、【ウインドブレイーカー】にはまっています。このアニメは、声優さんも最高で、話も最高です!ぜひ、私もこうゆう話をかけたらなー。と思います。ぜひ、皆さんも機会が有ったら、見てみてください。では、また会いましょう!