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陰気なリア充おやじのチラ裏。  作者: おぎん
隙あらば自分語り。
7/573

サプライズ(別に嬉しいやつではない)。

 ゲゲゲの鬼太郎の映画が好評らしいのだが、近場の映画館では上映していない。田舎だから仕方ない。一緒に観に行く相手もいない。ないなないなないなないなない。ちなみに鬼太郎は俗に言う「3期」がリアタイである。原作を読んで「夢子ちゃんが出てこないぞ…????」となったのもいい思い出。


 ――死んだじいさんたちの世代だなあ。


 映画の設定なんかをネットで読んで、何とはなしにそう思っただけである。父方の祖父も母方の祖父も、この「水木」という主人公と同世代だ。第二次世界大戦の末期に徴兵検査を受け、どちらも色弱のため徴兵されなかった。二人とも警官だった。そして二人とも後に警官を辞めた。


 父方の祖父アキオが亡くなってしばらくしてから、父はある秘密を私に打ち明けた。アキオのお通夜から葬儀を終えて解散するまでの間、ずっと公安に監視されていたというのである。…いやどういうことだ? ショックを受けるとかではなくてシンプルに意味がわからずピンとこなかった。うち別に暴力団でも犯罪組織でも何でもないよね??


 父曰く、終戦直後、アキオはマッカーサー元帥の暗殺を企てたが未遂に終わり、以後、公安の右翼系ブラックリストに名前が記されていたとのこと。その葬儀に大勢の人が集まったため、良からぬことをやらかさないか警戒されていたらしい。ちなみに集まった親族の中にはアキオの弟がいて、こちらはこちらで公安の左翼系ブラックリストに名を連ねていたという。あまり知りたくなかったな…。


 まあ、この歳になって、あの頃の父の気持ちはわかるようになった気がする。

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