少しずつ崩れ行く日常
こんばんは!
間に合わせるために頑張って今かいてます。
KURAです。
あ、今回出てくるレインってのがあるんですが。
そうです某チャットアプリです、
プルルルルルルル
朝は電話の音で目が覚めた。
「もしもーし」
「私メリーさん。今××町にいるの」
「……切れた。あーなるほど。こういうアプリか。なるほどなるほど」
そしてまだ時間あるしまた寝ようかなぁと横になった瞬間携帯が震えた。
……ん? 今度はレインか。
ってことはあいつらか?
玲哉 「起きてる!? ならグループ通話にはいって!」
道也 「どうしたんだい? そんなに慌てて」
玲哉 「いいから!」
とりあえず俺も入るか。
すると道也も、 祐介も入っていた。
俺が最後か……。
携帯を耳に当てると焦った玲哉の声が聞こえてきた。
しかも声が大きい。とても焦っていることが伝わってくる。
それにしてもここまで玲哉が焦っているのははじめてみるな。
「ごめん! ほんとごめん! 僕が! 僕が! あんなアプリみつけたから! 祐介!ググって対処法調べて! 道也! 必ず調べて! 佳祐! 対処法を調べて対処して! 皆! 最期にこれだけ言う。僕のせいで僕を追わないでね。遅れてきてね! 約束だよ!」
「……お、おい! なにいってんだ……よ……?」
祐介が疑問に思い質問しようとした途中、悲鳴が聞こえてきた。
そして奇妙な声も。
「ぎぃやぁぁぁ「ポ」ぁぁぁぁぁぁぁ「ポ」ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ベッドがあってよかった。
なぜかって? 情けないけど腰が抜けちゃってベッドが無かったらおもいっきり尻餅ついてたよ。
なんて冗談を笑えないくらい、僕は怯えている。
立てない。
でも確かに聞こえたんだ!
ポ、ポ、ポって!
八尺様、なのか!?
おかしいだろ! 確か八尺様は数日経ってからじゃないのか!?
すぐ来たのか……?
そして玲哉は返事を……した?
確かに早さ以外は説明がつく。
僕のせいで、この発言はあのアプリのせいってことを意味しているのだろう。
「……ガシャン」
最後にそれだけの音を発信して玲哉の通話は終了した。
破壊されでもしたのだろう。
二人とも通話を終了するようだ。
俺も終了し、呆然と空を眺める。
玲哉はそこにいるのか……?
追わないで……。
待てよ。こんなのって……ないだろうよ。
八尺様、仲間の死、子供が受けるにはあまりにも大きすぎる衝撃に叩きつけられているなか、耳にある音が届いた。
プルルルルルルルルルル!
……電話だ。
メリーさんの、電話だ……。
玲哉によって本物ということが確定……待てよ。
玲哉のドッキリということは……いや、あの玲哉の声、そして悲鳴、どれをとっても真剣その物だった。
ドッキリだったら玲哉は俳優になれるだろう。
とりあえず電話に出ることにした。
「もしもし」
「あら、出るのね」
「……俺のメリーさんは随分とおしゃべりだな」
「いけないかしら? なら普通にするけど。というか俺のメリーさんだなんて大胆ね」
「なら質問に答えてくれないか。玲哉は……八尺様に殺されたのか」
「んー、良いわよ。答えてあげる。八尺に殺された。死体の場所は……わからない。これは本当。さて、最後に。今○○町にいるの」
ブツンッ!
切れてしまった。
随分とおしゃべりなメリーさんだったが、そのお陰で確かめることができた。
前より近づいているし、八尺様に殺されたのだろう。
未だに信じられない。
なので玲哉の家の電話にかけてみることにした。
「もしもし。玲哉君のお宅でしょうか」
「はい。……もしかして佳祐君かね?」
「はい。……もしかして、なんですが、玲哉いませんか?」
「あぁ、いない。いつも通りに起こしに行くと、もぬけの殻だ。その様子だと君たちも知らないようだね」
「……残念ながら」
「いや、いいよ。僕としても君達を責められない。今日警察に行くよ」
「わかりました」
辛かった。
現実だった。
都市伝説なんかじゃない。
伝説なんかじゃない。
立派な現実だった。
悲しい? 悲しいさ。
体温が下がっていくような気がした。
冷たい現実が体を侵食してこのまま死んでしまうのではないか。
そう思ってしまうほどに。
景色は回り始め、暗く、悲しい世界に染まっていった。
その中震えが俺を戻してくれた。
レインだ。二人が情報交換しているようだ。
道也 「……本当……なのか……?」
祐介 「あぁ、まさか口裂け女がレイン使うとはな。来てるよ、画像なのか……それとも来るのか……わからねぇがな。律儀に期限まで書いてるよ。三日だとよ」
佳祐 「皆聞いてくれ。玲哉の家に電話してみた。多分本当だろう。そしてメリーさんがおしゃべりでね。聞いてみたんだ。八尺様に殺されたのかって。殺されたらしいよ」
祐介 「お喋りなメリーさん、ねぇ。もしかしたら対処法何て通じなくて俺達は殺される運命だったとしたらどうする?」
道也 「あの世で仲良く四人で暮らすかい?」
祐介 「……はっ、笑えねぇ冗談だ。アイツが追ってくんなっていってんだ。どうにかして生きないとな」
道也 「そうだけどうしろさんって検索しても出ないんだよねぇ」
佳祐 「何か変化は? 俺はメリーさんから電話かかってきたけど」
道也 「多分ってのはあるね。後ろから話しかけてくる男の人。鏡で確認しても居ないけどね。家族に近付いても他の人は聞こえないみたい」
祐介 「ビンゴかな? さて、今日はとりあえず俺も対処できるように頑張ってみる。道也と佳祐は調べてみてくれ」
道也 「わかったよ」
佳祐 「道也は無理しないようにね。俺達ならいいけど親と喧嘩しないようにね。塾とかあるだろうし。大丈夫! 俺が頑張るから」
道也 「ありがとう。親に起こられない程度にやるよ」
さて、俺も調べてみるか。
親から学校行けと言われたが学校行ったって命は救われない。
学力なんざ後からでもどうにかなる!
ってなわけで仮病使って休んだ。
どうせ学校にも親にも仮病ってバレてるけどね。
学校行かなくったって死なないしね!
次書くぞ次ー!




