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21 ネネリさん お姉さんにお礼を言われるなど
人のいない隅の方に移動すると、お姉さんがネネリにお礼を言いました。
あの子を外に出してくれてありがとう。
あの子、ですか?
あなたたちがお館様と呼んでいる子よ。
わたしとあの子は姉弟だったの。
昔、いろいろあって、私が太陽、あの子が館になることになったの。
私が外をいろいろと見ている間、あの子はランプと二人きりだった。
ずっとずっと、毎日が同じことのくり返し。
私、飽きちゃって、いろんなところをフラフラしていたら、「一日」がおかしなことになってしまって。でも、ランプもあの子も私には何も言ってくれない。
そんな中、あなたが館に来てくれた。
館の時間が動き出したの。
更に双子が来てくれて、館もあの子もだんだん明るくなった。
そして私も。
ニニムを連れてきてくれたから、ずっと太陽であることをやめることができた。
ニニムと交代でやることになったの。
だから、私はただのお姉さんとして、外に出られるようになったの。
ネネリ、時々館に来てね。待っているから。
そう言うと、お姉さんはふわっと飛んでゆきました。




