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写真
「僕なんか見てるんなら、教科書見た方がいいですよ。」
「……。そうかもね。」
「はい。じゃあ。」
「山谷君!」
「……。」
祐介君は、振り返ってはくれた。でも、感情は、分からなかった。いや、私へ向ける感情が、そもそもなかったのかもしれない。
「私…」
私は、何を口走るか、分からなかった。
「落ち着いてください。ちょっとした気の迷いですよ。」
「……。祐介君。」
私は、祐介君が、私を止めてくれたことに感謝しながら、名前を呼ばずにはいられないくらい、飛び出しそうなくらい、壊れそうなくらい、祐介君に、何か言いたかった。
「は、はい…。」
「写真、撮っていいですか?」
「写真?僕の?」
「うん。」
「……。いいですけど、他の人には見せないでください。」
「はい。…。ありがとう。」
パシャリ
「これ、ほんとどうするの?」
祐介君は、写真を確認する私を見て言った。
「見ます。祐介君を。私は…。いや、大丈夫。ありがとう。」
「……。」
「じゃあね。」
「はい。」
「うん。…。また明日。」
「また明日。」




