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量産兵のボクにチートなアドバイザー(オレ)がつきました  作者: 星野林


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ミラとエールの妊娠

 10日掛けてホムンクルスの人達を全員魔族に転生させることに成功し、年相応だから実年齢の赤ん坊まで戻るんじゃないかって不安があったが、なんだかんだ5歳くらいの肉体で魔族になることができた。


 赤ん坊まで戻ったら大変だったので良かった良かった。


 魔族化の負担も無くなったので、スクエニーの負担も無くなり、ボクと一緒にいる時間も増えていた。


 最近日課は日の出と共に起きて、エレン、ミラ、スクエニー、エールの4人を起こし、一緒に体操をしてから軽く集落の周りを走って眠気を覚ます。


 30分くらい全力疾走していたらいい感じに疲れるから、そこから朝食をいただく。


 料理に関してはサードアイになった集落の女性陣やボクが持ち回りで朝、昼、夕方のどれか1食を担当する。


 ボクはだいたい昼食担当でスクエニーと一緒に作ることが多い気がする。


 あとボクが作るときはカレーを作ってくれって要望が届くことが多い。


 まぁ作りやすいからボクとしたらありがたいけど。


 朝食を食べたら鍛錬の時間。


 サキー隊に編入した人達やウルフ達含めて隊長とトレーニングメニューを組んで、能力ごとにやるメニューが増えていく。


 これが面白いことに、ウルフ達名前持ちは勝率が良いけど、ちょくちょく組手でサードアイの人達に負けるのである。


 だいたい10回戦って2回から3回負ける感じが続いている。


 ウルフ達は何回も戦を生き残ってきた古参兵だし、名付けもされているから10回やって10回とも勝たないといけないくらい実力差がないといけないだろうとボクは思ったけど……隊長が言うにはこれが頭の使い方の差だと。


「頭を使って戦えば実力差や経験があってもひっくり返す可能性が出てくる。特に1対1はそれが顕著だからね」


「なるほど……」


 隊長が言うのもわかる。


 そして午後からボクとスクエニーは書庫で魔道書を読んで新しい魔法の習得を。


 エレンやミラはエールが文字の読み書きを教えるように。


 あとは計算の補助具として《オレ》に教わりながらそろばんなる道具を作ってみたり。


 エレンとミラの算術勉強の助けにと作ったけど、スクエニーが気に入り、それが隊長の耳にも入って、


「これは便利だねぇ!」


 と隊長はボクが贈ったそろばんを愛用するように。


「スクエニーも瞬間移動の魔法は覚えた方が便利だよ」


「そうだよね……でも僕の魔力量だとあんまり多用はできないよね?」


「戦闘から確実に逃げられるっていうのは大きいよ。生存性が段違い」


「確かに……」


 言いくるめてスクエニーにも覚えさせたんだけど、スクエニーの方が覚えるのが早くて、逆に僕が教わる羽目に。


 とはいえ、瞬間移動の魔法を習得初めて2週間でなんとか習得。


《オレ》はボクよりも早く覚えたスクエニーに対して、


 〈くっ! これが原作ゲームでも強キャラの実力! 〉


 となんか言っていた。


 そして夕食を食べてから、洗浄の魔法で衣服や毛布を洗濯したり、エレンと協力して上位回復薬を作ったりしたりしながら時間を潰して、眠くなったら全身に治癒魔法を掛けてから眠るのだった。





「妊娠しました……私もミラも……」


「おお、おめでとう」


 エレン、ミラとエールの2人を孕ませる。


 いや、ミラは既に孕んでいたが正解か。


 いや、毎日交わっていたので、エールが妊娠検査の魔法を使ったら2人の妊娠が発覚したって感じ。


 元ホムンクルスだから次世代を残すために妊娠しやすくなる魔法とか安産になる魔法とかに関しては詳しいので、エールもそこら辺詳しいのだとか。


 エールを好んでいた同年代のサードアイの男性陣は脳破壊されてしまったらしく、死屍累々。


 エレンは組手で地獄を見たのは言うまでもない。


 〈魔族の妊娠と出産は早いからなぁ〉


 スクエニーに聞いてみたけど、魔族の妊娠事情までは知らなかったけど、《オレ》がなんか詳しかった。


 またゲームというものの知識らしいけど、魔族は早くて数日、長くても1年。


 数日というのはゴブリンとかスライムとかの極端に弱い魔族が殆どだけど、悪魔族とかでも人間より圧倒的に早い2ヶ月半くらいで出産になるのだとか。


(じゃぁミラとエールも2ヶ月半くらいで出産になるの?)


 〈いやぁ〜もう少し早いんじゃないかな? というかミラはそろそろお腹が一気に膨らんでくるんじゃないか? 〉


《オレ》はゲームでだけど、魔族の出産の早さを利用して強い魔族を量産して人間領を占領する遊びをよくしていたのだと。


 人間、魔族牧場って名称が付いていたらしいけど……。


(それってボクが作られた量産兵と何か違いがあるの?)


 〈あんまり無いね……というか繁殖機能の付いた雌の量産兵に魔王軍幹部が種牡馬して強い兵士を作るってやり方だけど……これ人間側でもできるから……先にやったもん勝ちって方法だけど〉


(え? ボクもそれやらなければいけないの?)


 〈いやいや、流石にそんなことやったら人望無くなるからやらないよ。やらなくても時間をかければ勝利に導くことは可能だし〉


(だ、だよね……《オレ》って怖いこと言うね)


 〈量産兵のお前がいうか? 〉


 そんな突っ込みを入れられる。


《オレ》が上位存在ってのは知っていたけど……《オレ》の方がよっぽど魔王軍らしい。


 とはいえ、ミラとエールが妊娠するのだった。


(子供ができるってどんな感覚なんだろうなぁ〜)







 流石に侵攻開始から3週間もすれば、抵抗を続けていた町や村も陥落し始めて、結構奴隷が市場に流れ始めたとスクエニーの元商人仲間から連絡が入り、瞬間移動の魔法も覚えたから隊長に奴隷を買ってきて、武術や魔術が使える人材を魔族化させて、部隊全体の育成をしようかと……と言う話をすると、


「そういう人材は高いと思うけど、交換するものはあるかい?」


「前に山賊を倒した時の銀貨とかが残ってますし、エレンと一緒に作っていた効能の強い回復薬……上位回復薬とか回復の軟膏とかを売っぱらおうかと」


「うん、それなら多分買えるかな? しっかし瞬間移動の魔法は便利だね……」


「隊長の魔力量だとあんまり長距離の瞬間移動はできないと思いますけど、覚えます?」


「うーん、移動の時間が短縮できるんなら覚えておこうかな。バーン教えてくれる?」


「ボクでもいいですけど、スクエニーの方が教えるの上手ですよ?」


「そっか……じゃぁスクエニーにも教わるけど、バーンにも教えてもらうから」


「了解です」


 というわけでボクは奴隷を購入するために、売りに出されている市場を目指すのだった。

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