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量産兵のボクにチートなアドバイザー(オレ)がつきました  作者: 星野林


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新人育成 2

 いつものメニューの昼食を食べ終えると問題が起こった。


「足りない……」


「人間の頃に比べたら倍くらい食べてるのに……足りない」


 はい、案の定配給の昼飯だけじゃご飯の量が足りなかった。


 ボクは直ぐにテントから調理道具と食材を用意すると、ご飯を作り始める。


《オレ》に手元にある食材で作れそうなのは何か聞いてみると、山賊から奪った保存食があるから、それから使ってしまおうって言われた。


 〈おお! 味噌あるじゃん! これで汁物作ってしまおう! 〉


 塩漬け肉をミンチにしてから肉団子に作り替え、芋とカブ、スクエニーに言って小麦粉と野菜を交換してきてもらって、葉野菜を鉄鍋に入れてぐつぐつと煮込む。


 味噌で味付けをすれば具だくさんのスープが出来上がる。


 そこにライススライムのお米を入れれば、即席雑炊である。


 お玉で器によそって、皆に振る舞う。


 周りにご飯がたりてなかった魔族が集まってきたので、食材か何かと交換で食べさせてやる。


「美味しい!」


「凄い、スライムを食べてるのに、お腹に溜まる!」


 エレンとミラもこれで満足したらしい。


 集まった魔族も美味しそうに食べているし、多めに作っておいて良かった。


「また色々増えたね」


「明日はこれで何か作ろうか」


 スクエニーが言うように、持ち寄った食材や道具がまた増えた。


 スクエニーがシュバババって仕分けして、そのまま使わない道具や武器は塩とかと交換してくるねって言って、調味料と交換を行なってもらった。


 そしたら油カエルがもう1匹増えたり、岩塩やニンニクの塊、香辛料と交換してくれた。


 〈お、これだけスパイスがあればカレーが作れるかもな〉


(カレーって?)


 〈ご飯にかけて食べる料理だ。パンに付けて食べても美味いぞ。今度作り方教えてやるよ〉


(了解)







 お腹もいっぱいになったところで、午後からは勉強の時間。


 スクエニーに道具を売るついでに黒板とチョークを買ってきてもらって、それを使って文字の読み書きやスクエニーが算術を教えてもらう。


 ちなみにボクは足し算引き算はできるけど《オレ》に教えてもらって掛け算、割り算をできるように勉強中。


 量産兵に高度な計算は必要無いって植え付けられる知識からロゼリー博士は削ったっぽいね。


 その分戦闘に関する知識はいっぱいあるけど。


 それに算術は魔法を扱うときの分かっていると、範囲を指定するときに楽だったりするから覚えておいた方がいい。


 だからスクエニーの授業はボクも教わる側。


 エレンとミラに文字の読み書きを教えながら、ボクはスクエニーから計算を教えてもらって、わからないところは《オレ》にアドバイスをもらって知識を蓄えていくのだった。


 4時間ちょっと勉強をしていたらあっという間に夕方。


 配給所に夕飯を貰いに行って、全身を洗浄の魔法をかけて綺麗にする。


「洗浄の魔法ってすごく便利……」


「俺も早く覚えたいな!」


「文字の読み書きができるようになれば魔道書が読めるようになるし、コツを教えるから直ぐに覚えられると思うぞ。あとは……交わる時にスクエニーからサイレント……消音の魔法も教えてもらっておけよ」


「「……はい」」


「じゃぁ今晩も交わっておけ。ボクはスクエニーと一緒に魔法の研究してるから」


 2人をカーテンの奥に押し込んで、スクエニーに消音の魔法をかけてもらって、こっちに音が聞こえないようにしてもらうと、魔法の練習をボクらは始めた。


 ボクが覚えている魔法は、火を生み出して放出する魔法、水を生み出す魔法、洗浄の魔法、治癒魔法、あと今練習中の人間を魔族に変える魔法。


 案外これだけなのだ。


 人間を魔族に変える魔法は習得率8割と言ったかんじ。


 今はその魔法を教えてもらいながら、スクエニーの覚えている魔法を幾つか教えてもらっていた。


 簡単なのだと今スクエニーが行った消音の魔法や魔力を込めた分だけ持続する光源を生み出す魔法。


 面白いのは鏡を生み出す魔法……とか? 


 スクエニーが今まで生きてきて覚えてきた魔法であり、ボクも彼女に治癒魔法を教えていたり。


「こうかな?」


「そうそう。治癒魔法だと爪に意識して伸びれば治癒が効いてるから。それが慣れてきたら疲れた時に体に治癒魔法をする感じで。明日からエレンとミラをトレーニングした後に治癒魔法をかけてみようか。多めに込める分には構わないから」


「うん! あ、バーン。この魔法陣はこう書くんだよ」


「こっちか?」


「そうそう」


 スクエニーが光源を生み出す魔法でテントの中を明るくしてもらって、あーでもない、こーでもないと魔法を勉強していく。


「交わってるな〜」


「そうだね」


 なんかミラが触手責めされているのがカーテンの影に映ってなんとなくどうなっているかわかる。


 音はないけど、どんな感じになってるか見てる分には面白い。


 〈最初が触手責めってエグいな〜エレン絶倫だしスゲーな〉


《オレ》もその光景を見て関心している。


「さてと、今日はこれくらいにしておこうか」


「そうだね……じゃぁ僕寝るね〜」


「了解、お疲れ様」


 こうして1日が終わっていくのだった。




 翌日も皆で一緒にトレーニング。


 治癒魔法を使ったトレーニングが効果あったらしく、エレンとミラは両方とも腕立て伏せや腹筋の回数が50回くらい伸びていた。


 そしてスクエニーはボクの背中に腕立て伏せの時は乗ってもらって、スクワットの時は背中に背負って、体重をかけてもらった。


 ボクと同じくらい……いやスクエニーの方が軽いけど、いい感じの負荷になって助かった。


 乗ってもらっているときはお尻の感触が、背負っているときは抱きついているから胸が背中に当たって柔らかい感触がして、《オレ》がなんか興奮していたけど、ボクはちょうどいいな〜程度にしか感じない。


 エレンやミラにも交換して背中に乗ってもらったりしたけど、2人は軽くて微妙何だよなー。


 まぁ今日はスクエニーに協力してもらったけど、今日いい感じの盾か重りを見つけてこようと決めるのだった。







 洗浄が使えるから、同じ服を着回しても不快感とかはないけど、エレンやミラの予備の服があった方がいいよなって思って、重りを購入するついでに商人の出店を午後に巡っていた。


 昼飯は釜でご飯を炊いて、ミートスライムのひき肉と卵、それに長芋を混ぜてハンバーグを食べてもらった。


 柑橘系の汁をかけて食べたけどこれも結構美味しかった。


 というか《オレ》はよくこんな料理をポンポン思いつくなー。


 〈まぁ食文化は異常とも言える民族だったからな。食ったら死ぬ毒の素材でも食べれるようにしてからバクバク食ってたからな……調理方法は色々知ってるから期待してくれ〉


(《オレ》の知識は本当に頼りになるよ。ありがとうね〜)


 〈なに、急に改まって……照れるなぁ〉


 そんな会話を脳内でしながら、露店を巡っていると、なんか三日月の模様が描かれている青い盾が売られていた。


(なんか目に留まるね……あの盾)


 〈……三日月の盾か? ちょっと近寄ってしっかり見せてもらえるか? 〉


《オレ》の指示に従って近づいて、店主に聞いてみると前の持ち主が死んだので、流れてきた品だって教えてくれた。


 〈普通に強装備! 説明は後でするから買っておけ〉


(了解)


 店主にこれくださいって言って盾を魔石と多少の銀貨を渡して購入する。


 ついでに盾を体に縛り付けるベルトも付けてもらった。


(後でどんな効果あるか教えてね)


 〈わかってるよ〉


 他に掘り出し物は特になく、エレンとミラに合いそうな服を購入するのだった。



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