火蓄戦隊ライフストッカーズ78(最終話)
『火蓄戦隊ライフストッカーズ』8
・共闘
ライフストッカーズとストックズはその後、共生を視野に入れた会議を定期的に行うようになった。どうやら氷河期化計画は無期限で延期になったようだった。
ライフストッカーズはどうしたらストックズは満足するかを聞いた。するとブータは「人間を食べたい」と最初は言っていたが、最終的には「食べ物を沢山食べられればそれで良い。人間はお手軽で高カロリーだから食べていただけ」とウーシから言われ「確かに」とブータは納得していた。
ウーシは「自分達に危害を加えなければそれで良い」と言った。トリーも同様だった。
一方、ライフストッカーズはもう変身さえしなければ高カロリーの食べ物を食べなくて済む。ストックズを食べたいという気持ちさえ抑えれば、どうにかなると言った。
人間的立場から見たライフストッカーズは「もうストックズを食べない事を約束する。それでどうだ?」と持ち掛けた。ストッカーズは「もう恐れる対象が居なくなるならそれで良い」との事で、和解が決まった。
その後政府に報告しに行った。今後、ストッカーズは人間を襲わない。その代わりに人間もストックズを襲わない。それで締結しようした。しかし政府はこれを拒否。すぐさまストックズを拘束。ライフストッカーズも拘束。そして裁判に掛けられようとしていた。しかしストックズは自分達の力を甘く見た人類に憤りを感じ、その拘束を解き放って逃亡。ライフストッカーズも変身して脱出。
その後「話が違う」と怒りを露わにしたウーシはライフストッカーズに抗議した。ライフストッカーズは「自分達も予想外だ」と言った。
「これじゃあ人間と和解どころか全面戦争ですね……」
「……俺たちは、何処で間違えたんだ……」
「そんなの今考える事じゃないぶひ!」
「これからどうするかを考えるべきトリー」
「そうだな……」
「もう、俺達、本当に人間じゃないんだな……」
「炙先輩……そうですね。私達は、私達はもう人間じゃないんですね……」
「そうですね、炙先輩、燃先輩……俺達はれっきとした人間だと思っていたけど、もう無理なんすね……」
「弱気になっちゃ駄目ッス!と言いたいところだけど、もう後戻りが出来ないんだなって思うようになってきたッス」
「……そうだな。もう諦めよう。俺達は、もう和解出来ない。そうなってしまったんだ……」
「そうッスよ……頑張るだけ無駄ッス」
「ここからが反撃ですよ」
「あぁ……」
ライフストッカーズとストックズは手を取り合い、今度は国の上層部に掛け合った。「宣戦布告だ」と言って。宇宙に旅立ち、火星と金星を占領した。
ライフストッカーズは火星で、ストックズは金星で過ごした。彼らはそこで独特な生態系を築き上げ、地球とは別の生活を始めた。
それから数百年が経ち、ライフストッカーズとストックズは完全に世代交代になった。かつての人間達への愛や温情は無くなり、歴史的に見て、もう人間達を滅ぼそうと考えるようになっていった。それから更に数百年が経ち、ライフストッカーズとストックズは完全に普通の生物とは異なる生命体に進化した。そこから更に数百年が経ち、彼らは人間達、地球に復讐しに行った。世界を闇に包み込み、その負の感情、負のエネルギーを食べる生命体に進化したのだ。それが闇光師団と五味九頭の誕生秘話だったのだ。闇光師団がライフストッカーズの子孫。五味九頭がストックズの子孫となり、世界を闇で包み込もうと考えたのだ。地球の半分を互いに攻めていき、やがて人類を見かねた神が舞い降り、闇光師団は聖水を掛け続けなければならない巨大な岩に封印し、五味九頭は鋭利な巨大な刃に封印した。
その刹那、闇光師団と五味九頭は自分達が喰われる事を恐れ、仲間達をそれぞれの星に帰した。しかし神により火星と金星は滅び、現在の写導戦隊カゲレンジャーと獣撃戦隊ゴートリガーの物語に繋がっていくのだった。
最後の足掻きで五味九頭は火山を一斉噴火させ、一度全生物を滅ぼそうとしたが、神の計らいで一部の生物を残し、地球を去っていった。
神は人類に影の里とトリガニックを授け、遥か彼方の宇宙に姿を消したのだった。
それから数千年後、まず闇光師団が目覚め、写導戦隊カゲレンジャーと戦い、ここは和解。その後五味九頭が目覚め、獣撃戦隊ゴートリガーは彼らを壊滅させた。
皮肉にも人間と人間の進化系が手を取り合い、人間が人工生命体を滅ぼす形となったのだった。




