第38話「カルブドット」
翌朝食事を摂ると獣闘場を後にした。
カルブドットは探すまでもなく、遠くからでも見える巨体が目標だった。
そうして再びスギヤマ達は対峙する。
「どれ、力試しだ」
ゼリトが巨大化し向って行く。
腕を引き、勢い良く伸ばして拳を振るう。
厚い皮膚はゼリトの一撃を物ともしなかった。
カルブドットがゼリトの腕を掴むと、捻じり上げた。
「ぐぉおお」
異様な方向に腕が曲がり、骨が折れているのが一目でわかった。
「ゼリト!」
レアラが術を唱える。
「緑生檻」
カルブドットの足に木々が絡みつき動きが止まった。
するとカルブドットは腕に生える棘を発射した。
襲い来る棘に向かってリルが叫ぶ。
「雷焔の影槍!」
リルが棘のすべてを槍で誘爆していく。
カルブドットは両腕をスギヤマ達に向けて薙ぎ払うと、ゼリトが間に入り押し留める。
「ちょっとキツいかもな……後は頼んだぜ」
スギヤマはジャンプしてカルブドットの体を登っていく。
カルブドットは口から黒炎を吐いた。
スギヤマの全身が炎に包まれる。
「フィーア!」
すかさずシティスが治癒術をかける。
スギヤマは頭まで登ると、天星剣を脳天に突き刺した。
覚悟を決め異次元で記憶した術を唱えるスギヤマ。
「虚穿円」
カルブドットの体に無数の巨大な穴が開いていく。
スギヤマは地上に降り立った。
やがてカルブドットの胴体が崩壊し始め、残されたのは頭部だけとなった。




