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カメラⅡ
だれにも届かない場所で
きみに恋をしている
重たい梅雨の空気を吸うと
まるできみになれそう
夜、たとえば夜に
きみのシャッターを切ったのが
目を瞑ってもわかった
あの夜に
ばらばらの世界を知った
インスタントな未来も
愛せそうな気がした
ただ、いまは梅雨だ
拙い日々のひびわれが
いまも広がっているときに
幸福に自信がなくなってしまう
答えはないのに求めてしまう
すると梅雨はすべて呑みこみ
なにか根源的な理由を隠す
それが寂しさ
見えなくなるぬくもり
けれど身近にそれはある
手を伸ばせば届くところに
振り向けば
きみがカメラを構えている
そういうたぐいの恋をしている




