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カメラ  作者: 維酉
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2/2

カメラⅡ

だれにも届かない場所で

きみに恋をしている

重たい梅雨の空気を吸うと

まるできみになれそう


夜、たとえば夜に

きみのシャッターを切ったのが

目を瞑ってもわかった

あの夜に

ばらばらの世界を知った

インスタントな未来も

愛せそうな気がした

ただ、いまは梅雨だ


拙い日々のひびわれが

いまも広がっているときに

幸福に自信がなくなってしまう

答えはないのに求めてしまう

すると梅雨はすべて呑みこみ

なにか根源的な理由を隠す


それが寂しさ

見えなくなるぬくもり

けれど身近にそれはある

手を伸ばせば届くところに


振り向けば

きみがカメラを構えている

そういうたぐいの恋をしている

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― 新着の感想 ―
[一言] 恋心も一緒に写るのでしょうね(*^^*)
2024/08/20 10:09 退会済み
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