ゆらゆら
掲載日:2020/08/06
とりとめのない日々が
点線のようにつづいていき
いつのまにか 夏だった
どこをとってもかわらない
あかい電車の
ちょうど二両目のいつものばしょで
幽体になってゆらゆらしてる
昨日の証拠をさがしながら
なんとなくな世界を見下ろす
わたしはゆらぐ
連続するふうな
ひとつながりであるふうな
徐々に熱を帯びる日々は
真実と嘘がないまぜ
たとえばかわらないものは
いつか溶けて 気体になって
大気のほんのちょっとな分子になる
そしてゆらぐ
カゲロウは
さようならってゆらゆらしてる
まっしろな幽体は
電車のすみでゆらゆらしてる
昨日のはざまでゆらゆらしてる……
すこし空気が重たいだけで
窮屈なのは気のせい
うまく呼吸できたら
もっとらくになれるよ
そう信じてゆらぐわ




