4.再び、僕からの手紙
陸は天使から渡されたパパとママからの手紙を読んで、また手紙を書き始めた。
パパとママへ
パパとママは僕にとって一番大切な人だよ。
僕はもういなくなってしまったけど、パパとママが幸せであることを望んでる。
僕はね、パパが本当は寂しい人間だって知ってたよ。
僕しかパパの孤独を救えないって思ってた。
だから僕がいてあげなきゃ。
どんなに辛くても、パパも辛いんだから我慢しなきゃって思ってた。
パパからの手紙を読んで思ったんだ。
僕はパパのことが大好きなんだって。
僕をいじめるパパのことも、僕に優しいパパのことも、全部好き。
パパが僕をいじめたいなら、そうすればいい。
それでパパの気が済むのなら。
僕はへっちゃらだよ。
怒られても怖くない。だってパパは僕のことが好きだから。
僕はずっとパパから嫌われているんだって思ってた。
嫌いだから怒ったり、嫌いだから殴ったりするのかなって。
パパは僕のことが嫌いだから、好かれるように努力しなきゃって思ってた。
でも違ったんだね。
パパの事が好きなんだって分かったら、パパから好かれているって分かったんだ。
不思議だよね。
パパ、元気でね。
ママが弱い人間だってこと、僕は知っていたよ。
でもそんなママを僕は許しているよ。
僕はママが好き。
それだけで幸せ。
ママ、泣かないで。
僕は今幸せだから。
死んだけど、天国にいて、幸せだから。
ママ、パパ生きて。
僕の事なんか忘れて幸せになって。
僕がいると、ママやパパを必ず悲しませちゃうね。
僕を忘れて幸せになって。
陸より




