第八層:監獄に囚われた老剣士
第八層についた。
「第八層、お着換えサービス!じゃじゃーん!ハロウィンコスのわらわたち」
「そこに人が繋がれてるのに正気ですか?」
「ふふふ。言葉とは裏腹に、嬉しさが隠しきれていませんね」
鉄格子の向こうに老人がいる。
「……そこの、若者よ」
「はい」
「若者よ。拙者をここから出してくれ」
『 選択肢 』
【解放】
【冷遇】
【取引】
「食料を小出しにして情報を全部もらいます」
「悪い奴よのう」
干し肉を一枚取り出す。
「一つ情報を話すごとに一口、良い取引だと思いませんか」
老剣士が目を細めた。
### 1d100
成功範囲:1~75
――39。
「成功」
老剣士はしぶしぶ情報を話した。
9層は影の沼。
物理攻撃の通らないレイス。
聖水が有効。
10層は双頭のキマイラ。
火と氷を操る。
弱点は喉元の共通魔石。
そして玉座の裏には転移陣が存在する。
「十分です。情報ありがとうございます。お水はサービスしておきますね」
「水をくれるとはおまえは神か!頼む!神様!拙者をここから出してくれ!」
老剣士の大声での懇願を聴きながら7層へ戻った。
「よお神様。助けぬのか?」
天照が何故かうれしそうに話しかけて来る。
「まだその時じゃない。第七層の鏡を調べます」
「ふふふ。さすが神様。慎重ですね」
月読も何故か上機嫌だ。
「鍛冶スキルが手に入ったし、鏡を切り出せるか試してみます」
「月読的に、そういう自由な創意工夫はとっても良い事です! TRPG! TRPG!」
鏡の前に着いた。
慎重に切り出す。
### 1d100
成功範囲:1~20
――12。
「成功! 成功率20%をよく通したな!?」
部屋中の鏡から試行錯誤の末、小型の鏡が10枚完成した。
「これはどう使う?」
「敵に向けます」
「え?」「え?」「え?」
「どうなるのじゃ?」
「知らないからGMに聞いてます」
「GMが何でも知ってると思うなよ」
8階に戻って老剣士を解放した。
「神様。拙者、恩は必ず返します」
「なるはやで。10倍返し、利息トイチでお願いします」
「トイチ?」
「あ、ちょっとこの鏡を見てもらっていいですか」
「?」
「何か動いていません?」
「神?神?スケルトンナイトが向こうから全力疾走して来るぞ!」
「いでよ!騎士レイモンド!」
「何で拙者の名を――!?」
バーン!
鏡は壊れ、そこから出た数々の骨がスケルトンナイトの形に再構成される。
「すごい。この鏡を持ってると相手の名前がわかるぞ!」
「おっ日光の力か。こんな所に作用しよったか」
「パーツ毎に鏡から出てきたけど上手くいくもんだな!」
「ふふふ。一部だけでも欠けてても何とかなるのは月光の力です」
「うお!このスケルトンナイト強いな。拙者の分体か!」
「行けー!レイモンドー!」
「どっちの味方だ!殺す!おまえの様な邪神は拙者が必ず斬り殺すッ!」
襲い来る骨と激闘を繰り広げ、老剣士は何とかスケルトンナイトを撃破した。
「このサイズの鏡でも召喚成功出来るか。効き目も同じで大体180秒位かな」
「はぁ、はぁ、はぁ。……スケルトンナイトは倒した。次は神殺しだ……!」
「時間制限で消えただけですよ。前に検証済です」
「神よ。自身の大事な命か、美味しい干し肉か、好きな方を差し出せ」
「はい一切れ。水は一口ね。まあでも、一緒に外を目指しますか」
「拙者に異論は無い。水もうまい。ただ、この神に信じるのは猛烈に不安だな」
老剣士としゃべってばかりいると、天照が喋りかけてきた。
「のうのう、神様。可愛い天照とはお喋りせんのか?」
天照が、にまにましながら尋ねてきた。
「そうですよ神様。綺麗な月読は寂しいなあ。願いを叶えて欲しいなあ」
月読も、にこにこしながら尋ねてくる。
「ん?なんだ信者たち。かまって待ちか?」
「えへへ」「ふふふ」
「仕方ないな。遊んであげるから殺す気で来いよ?」
うれしそうな二人に向かって手招きした。
「おすわり!お手!早着替え!」
「『太陽の怒り!』」「わ・・・間違えた。わん」
「耐性ついたんで全然効かないですよ。月読。こっちもお手!うあああああ!」
「効いとるではないか」「わん。間違えた。わ・・・ワン!」
「効いて無い。効いて無い。いい子だ月読。うああああ!」
すごく面白い次の話に続く。
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サービス絵
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【世界観の解説】
・天照 (あまてらす)
すごくかわいい。
地下庭園の花をちょっと吸い過ぎてる。
どんな効果かな?
・月読 (つきよみ)
すごくかわいい。
地下庭園の花をちょっと吸い過ぎてる。
どんな効果かな?
・日光のスキル<初級>
相手の真名がわかる。
他にも効果がある。
・月光のスキル<初級>
欠落を肯定する。
他にも効果がある。
・老剣士
牢獄型の罠に最近捕らえられた。
水は壁につたう地下水から。
栄養は備蓄品で補っていた。
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