【File:0023】幻桜京の「儀式」
【幻桜京の「儀式」について】
人間界と妖界は、かつて1000年近く前に分断され、そしてその妖界には最大の都市である幻桜京が築き上げられました。
もし、これを読んでいる人はきっと、何らかの手段や偶然によって幻桜京へと迷い込んでしまった場合、きっと役に立つでしょう。
以下は、そんな幻桜京の管理人であり調停者である鬼屋敷 夜雲より幻桜京へ迷い込んだ時の対処法を教えます。
もし貴方が、普通の日常を送っている中にふと知らない場所へ辿り着いてしまうことがあった場合、きっと戸惑ってしまうでしょう。
もしそれが、普通の異世界ではなく深い霧の中で覆われた、遥かに大きな赤い鳥居を見つけた場合、それはきっと幻桜京の入口であるとされます。
幻桜京の前である、深い霧はどこへ行っても戻ってしまうか、最悪別の世界へと巻き込まれる場合があるので大人しく赤い鳥居を抜ける方が賢明だとされています。
大鳥居を抜けた先には、一の鳥居と呼ばれる最初にくぐりぬけた鳥居よりも小さく、約2メートルくらいの高さをもつ鳥居がそこに待ち構えています。
その鳥居をくぐると、目の前には神社へと続く参道があり、貴方がその先を歩いていくと小高い山に「幻桜神社」が貴方を待っています。
もしその神社に辿り着けたのならば、その幻桜神社には神主がいるのでその人へ事情を説明してください。
神主が居なかった場合は、神社の近くに「儀式」と呼ばれる説明文が描かれています。
この幻桜京における「儀式」に関して、以下の通りとなっています。
【幻桜京に迷い込んだ場合】
①神主がいた場合
この幻桜神社を管理する神主に出会えた場合、彼は貴方を暖かく迎え入れるでしょう。
貴方が此処へと迷い込んだ事を伝えると、その神主は「管理者」を呼ぶ場合があります。
もしそのまま、管理者が来られた場合には貴方は無事元の世界へと帰れるように手筈はしてくれるでしょう。
………ですが、その管理人もまた多忙の身。
神主が管理者を呼べなかった場合は、神主によって「儀式」についての説明を受けることになるでしょう。
②神主が居なかった場合
この幻桜神社には、基本的に神主が駐在していますが、彼もまた生活をしている身、何らかの理由で彼が不在だった場合に貴方はその神社にある看板を見ることをおすすめします。
この看板は、神主が不在の際の為に備えており、この幻桜京における「儀式」についての説明文が書かれています。
貴方は出来るだけその説明文を記憶に留めるか、メモをするなりと言った手段を取って記録することをオススメします。
③神社に神主以外がいた場合
それが幻桜京を管理するクロノスファミリーの関係者であったり、クロノスファミリーの妖怪であって場合は迷い込んだと思われる人間の保護を最優先とします。
彼らに出会えたら、貴方はきっと幸運だと言えましょう。
ですが、それ以外であった場合は、残念ながら死を覚悟した方が賢明です。
【幻桜京における「儀式」について】
では、無事に貴方が「儀式」について知ることが出来た場合は、これから行うことに従ってください。
神主や看板によって儀式に従う事を推奨します。
▽「儀式」については、以下の通りとなっています。
①屋台通りへ向かう。
まず、幻桜神社で「儀式」について知ったら、神社の裏に続く道に進んでください。
そこでは二の鳥居と呼ばれるものがあり、そこを通り抜けたら事実上開始となります。
②特殊な狐の面を手に入れる。
幻桜神社の裏にある、二の鳥居を抜けたらそこは屋台通りと呼ばれる大きな通りが真っ直ぐ続いています。
沢山の屋台が並んでいる中で、唯一狐の面だけを売っている露天に寄って、そこで「儀式をしたい」と伝えてください。
そうすると露天の主人は貴方に対して1つの狐面を渡してきます。
これは「儀式」に用いられる手形であり、特殊な加護が付与されているものです。
それを受け取り、顔に装着する事を強く推奨します。
③幻桜京の「儀式」の開始。
これより、「儀式」が開始されます。
貴方はただ、この狐面を外さないようにしっかりをつけたのを確認したあと、目的地である黒屋敷に向かってただ真っ直ぐ進んでください。
注意するべきは、その屋台通りは道のりが長く、疲れることもあるでしょうが今の段階では屋台通りの露店や出店に近づくのは推奨できません。
「儀式」の間は、正式な手順でやってきた訳では無いので、この街の皆さんはあなたの事をお客さんとして迎えるべきか、異邦者として追い出すべきかの品定めをしています。
絶対に、道から外れないように真っ直ぐ進んでください。
④呼びかけに答えては行けません。
幻桜京では基本的に、「儀式」を行う人間に対して悪意を持って妨害行為を行ったり、干渉することは原則的に禁止されており、その行為によってはした側には罰則を受ける掟もあります。
ですが、それでも悪戯が好きな妖怪は必ずしもいるもので、そういったものをくぐり抜けて干渉しようとする輩もいます。
最悪、その呼びかけに答えた場合名前を奪う者もいるため、屋敷に辿り着くまでは基本的に呼び掛けに対して答えるのは推奨しません。
⑤黒屋敷へ辿り着いたら。
おめでとうございます、無事に辿り着けたら一旦の安全だけは約束されます。
屋敷は基本的にその門は解放してあり、貴方をその屋敷の中へと迎え入れることはあります。
そこでは多くの構成員達が屋敷の中を歩いているので、貴方は彼らに対して「元の世界に帰りたい」といった旨を伝えましょう。
きっと彼らは、その貴方の意思に答え、そして元の世界に帰れるように手筈を進めてくれるでしょう。
⑥その他
もしこの儀式の最中、幻桜京の住人でもある妖怪達は基本的にあなたに干渉することは許されていません。
ですが、唯一干渉を許されているのは幻桜京の管理人である私か、クロノスファミリーの関係者たちとなっています。
彼らは真正面から貴方の前に立つのではなく、貴方をほかの妖怪達による干渉から守るために後ろに立ちます。決して怖がらずに接してください。
(ですが、それ以外に呼びかけに答える以外にも、振り返るだけでもNGだと言う噂もあります。
黒屋敷へと辿り着くまでは、気を抜いてはいけませんよ。)
【最後に】
ご存知かと思いますが、幻桜京は架空の場所です。
とはいえ、このような手順が書かれているということを考えたら、もしかしたら架空の土地であるという事実はきっと無いかもしれません。
あなたがどう感じ、この設定資料集を楽しんでいるのかは分かりませんが、もし貴方自身が幻桜京に似たような場所にたどり着いてしまった場合、このような儀式を行うのもいいかもしれませんよ。
少なくとも、こうして幻桜京について触れ、そして貴方達がこの世界を認知してくれることによって、空想でしか無かったこの世界は本当に現実のどこかに存在するかもしれません。
沢山ある物語や設定がある中で、これを選んでくれたことに、幻桜京の管理人である私は貴方に感謝し、そして歓迎しましょう。
そうそう、この幻桜京の儀式を通じて移住を考えた場合、貴方は人間界での生活を捨てる必要があるかも知れません。
影狐による許可さえ貰えればきっとそれは叶うかもしれませんね。
安心してください、この設定資料集はまだ続きます。
それでは引き続き、この「Cronus Record:The World of Material」をお楽しみください。




