表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神美少女と童貞魔法遣いの俺  作者: ぢょほほん
64/75

金髪イケメンの呑んだくれ、肉屋の嫁は魔女だった!?(4)

いろいろありすぎて、一ヶ月ぶりの更新になりました。

読んでいただけたら嬉しいです。


「アメリーは処刑されました、アメリーが魔女なのか、そうでないのかはもう誰にもわかりません……」


「誰にもわからん? 真実を知っとるのは本人だけやからな?」


「そうです……」


「ほな、本人に聞いてみよか?」


「本人?」


「アメリーや」


「どういうことですか?」


「本人しかわかれへんなら、アメリーに聞いたらええやん、自分、ほんまに魔女なんかって」


「だからアメリーは、魔女として処刑されて、」


「やから、 ……アメリーの魂を呼び出して、本人に聞いたらええがな」




決して馬鹿にするわけではないが、ダニエルの驚愕の表情は見ものだった。



「はぁっ? ヴォルフさん、あなたいま、何て言いました?」


「アメリーの魂を呼び出して、本人に聞いたらええがな、いうたんや」


「そ、それはどういうことですか?」


「なんや聞こえへんかったんか? この距離やぞ?」



死人の魂を呼び出せるなどという話、まともな人間なら信じられるわけがない。

もちろんダニエルもそう。


だがダニエルの表情(かお)には、はっきりと書いてある。

『アメリーに()いたい』

と。


信じられないが、信じたいのだ。




「き、聞こえていないわけじゃないです! そうじゃあなくて!」


「ほな知らんのか? 人間の魂は不滅なんやで? やからアメリーも肉体は滅んでも魂は……」


「そういうことを聞いているわけでもありません! ……アメリーに、アメリーに、()えるんですか?」


「せやな」


()えるんですね!?」


「まあ、俺たち(・・・)なら」


「どうして?! ……い、い、いや、どうやって? どうやってアメリーの魂を呼び出すんですか?」


「それは言われへん」


「言えないって、そんな……」


「俺は魔法遣いやねん、魔法遣いが魔法の遣い方を、ベラベラ喋れわけなやろ」


「そ、それもそうですね…… すいません」


「なあダニエル? 自分にとっては魂の呼び出し方なんかどうでもええんちゃう? どんな方法であれ、結果的にアメリーにもう一度会えて、アメリーが無実なんかどうかが知りたいんやろ?」


「……何が目的ですが?」


「ん? 目的?」


「アメリーに()える、と言って、僕からお金を取ることですか?」


「あのなあ……」



俺はわざとらしくため息をつき、視線をそらし、眉をしかめ、グラスを開けた。

ローゼーがすぐにグラスにワインを注ぐ。

俺の耳元につやつやした桜色の唇を寄せ、耳元でそっと、



「……わたしも飲みたいな〜」


「あとでな」



ローゼを椅子に座わらせ、俺はダニエルのグラスにワインを注ぐ。



「ダニエル、カネはいらんねん…… いや、自分がアメリーに()うてから、俺たちに感謝したいと思ったらそん時払ろうてくれたら、それでええ」


「本当に?」


「ほんまや」


「なぜ?」


「……何がそんなに気になるんや?」


「なぜヴォルフさんは僕に、アメリーに()わせようとするんですか? ……なぜ? なんのために?」


「なぜって、そら、決まっとるやん?」



俺はもう一度グラスを空け、そっとテーブルに置いた。



「……アメリーも自分に()いたがっとるからや。 死人の希望を聞いてやるんも、魔法遣いの役目なんやで?」




---------------------------------------




勘定を済ませ、ダニエルと別れた後は自称俺の嫁の死神の少女と二人っきりで酒宴を過ごす時間。

今夜は充分すぎるほど飲んだが、ローゼと一緒にグラスを交わす約束は外せない。


もう少し耐えてくれ、俺の肝臓。



「ヴォルフさん」


「なんや?」


「どうしてダニエルさんに嘘を言ったんれすか?」


「うそ? 何の話や?」


「魔女の濡れ衣を着せられて処刑されたアメリーさんが、ダニエルさんに逢いたがってるということれす」



お知らせです。

黒柴亭、夏コミは一日目金曜日「東-て02a」たんすかいに委託で参加しております。

このお話を気に入っていただけた方なら、きっと楽しんでもらえるノベルゲームを用意して待ってますので、ぜひお越しください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ