第4章 路地裏の一番星
最近遅れすぎですね。本当に申しわけないです…。
ある日、輝樹へ名指しでの依頼が送られてきた。
「赤井さん、関東ってどこらへんですか?」
赤井は戸惑いながらも地図を広げ関東地方に指をさす。
「ここだけど…急になんだよ。やっと地理を勉強し始めたか?」
輝樹は感謝を述べた後赤井に事情を説明した。
「つまり…地理を勉強し始めたわけではないと…。輝樹がうちに入ってきたの一ヶ月くらい前だよな?この依頼主は輝樹のことを知っているのか?」
「輝樹って依頼受けたことあったっけ?」
そう言って森が話に割り込んできた。輝樹は驚きつつもその質問に答えた。
「あ回だけですね。名刺も2人にしか渡してないはずですが…」
「ちょっと依頼文見せてよ。」
森がやや強引に依頼文を手に取り声に出して読み上げる。
「最近、主に関東地方で起こる手足が黒くなり変死する現象を最近入社した加藤輝樹という人に依頼したい。これを見るに輝樹の名前自体は知ってそうだね。」
「なんかちょっと怖いですね。」
そう輝樹が口にしながら2人の顔を見る。そうすると赤井が小さなため息をついて口を開いた。
「つまり一緒に来いってことだな。暇だしいいぞ。」
森もついていこうとしたが赤井に「社員の半分が外に出るのは良くない」と言われ顔を膨らませた。
行きの電車の中、輝樹が赤井に質問を投げかける。
「手足が黒くなって死ぬって何かの能力ですかね?」
「病気かも知れんな。一部地域だけでたまに他の地域でも出てるのがウイルスっぽくないか?」
「確かにそう言われるとそうですね。でもその場合僕たち何ができるんですか?」
赤井は少し黙ったあと笑顔で
「俺たちには無理だ。凛さん連れてこないとキツイな。」
と言った。その時新幹線が止まりアナウンスが流れた。
「東京、東京、お降りの際は…」
それを聞いた赤井が親指をホームに向け輝樹に言う。
「ここだ。降りるぞ。」
駅から出ると赤井は地図を広げ指を差しながら輝樹を依頼人の場所まで案内をする。
依頼人の集合場所についたが依頼人どころか人っ子一人いない路地裏だった。
「なんかここ、薄気味悪いですね。」
赤井が人さし指を立て口へ持っていく。
「この路地は袋小路だ。狙われている可能性があ…」
「君が輝樹くんだね!」
2人は振り返った。そこで目を疑った。さっきまで誰もいなかったはずの路地の行き止まりからニコニコと歩いてくる男がいるでないか。その男は話を続けた。
「隣の君は赤井さんだね。輝樹くんの案内で来たのかな?人に聞かれると面倒だからここで話すよ。まずは…」
「ちょっと待て!」
赤井が口を挟む。
「まずは君のことを知りたい。それでなければ依頼を遂行することはできない。」
「そうだね。」
その男は手に着けていた黒い手袋を外した。そこには…
「僕の名前は言えない。一つ言えることは僕が
木星の能力者
ってことだね。」
手袋の下には木星の惑星記号の印が描かれていた。それを見た輝樹と赤井は身構え男、もとい木星の方を見る。木星が状況を気にせずに依頼の話を始める。
「大体依頼文に書いてることが全部だよ。分かってることはこれが何らかの能力で行われていること。そして民間人に【鼠】という称号を与え、その鼠から瘴気を発生させることで人を殺していくらしい。」
「瘴気って何ですか?」
輝樹が恐る恐る木星に聞く。
「汚れた空気のことらしいけどここではその能力で発生する空気のことを指すよ。他に質問はあるかい?」
赤井が手を挙げる。それを見て木星は「それじゃあ赤井くん!」と指名する。
「ちっ…目星とかはついてるのか?」
「もちろん!だけどね本人を殺すとその鼠がかわりり死んじゃうんだよね〜。僕は民間人まで巻き込まないタイプの信者だから君らを今、殺すつもりはないよ。」
木星が話を続ける。
「君たちには奴を殺さずに能力を奪うか無くすか使えなくするような方法を考えてほしいんだ。どうやら心肺が停止すると身代わりが発生するとのことだ。」
輝樹が閃いたように提案をする。
「脳死状態にしたらいいんじゃないですかね?」
「脳死…それはありかもな。」
赤井も賛同した。木星は驚いた表情で口を開いた。
「こんなにすぐ解決案が出るとは!流石輝樹くんだね!」
いつもより文字数が多めになってしまいました…。一度書きたいことができるとついつい筆が進んでしまいますね。木星くんの情報については次回かその次にここに書きたいと思います。
そして今までこの言葉を書くことを忘れていました。
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。




