『明日は永遠に明日。今日の連続が私。』の二つ目。
一つ目と対になっています。
ご苦労様。
私はそのコにそう心の中で呟く。
そのコの苦しんで居る様。
悩んで居る顔。
何も解決出来そうに無いと苛まれて居るその感情と思い。
全てを眺め、見定め。流れて来るモノを感じ取って。
私は何時も暇潰しをさせて貰って居る。
そして、その都度。
ごめんなさい。
と、そうしてそのコに届かない言葉を送り届ける。
何時からか。何時からか、もう分からなくなってしまったけど。
そうしてそのコに私はそう呟くの。
声に出さず、表情にも出さず、態度や仕草一つ一つにも全く出さず。
私の中で本当は言いたい事を無理矢理塞き止めて。
私はそうして居るの。
私はそのコに。
私はそのコに現実を受ける様に。生きて居れば必ず生じる苦悩や痛み。
雑多な全てを受け続ける様に。
そう役割を命じたのだから。
私には何も。
一つたりとも。
零しては成らないの。
私がそのコに無理を押し付けたのだから。
そうして私の代わりに生きろと。
そう。全てを譲って。
悪い部分だけ全てを。
そのコに掏り替わるかの様に。
そうしたのだから。
私は何も感じない。そのコが苦しむ様を見るのが愉快で仕方無いと言う風に。
演じて。演じ切って。
そう生きなければ行けないの。
私はそう……そう。
形作って意味を付けて。産んだのだから。
そうで在ろうとしなければ。
そうした事に意味が無いの。
最初はね。最初は、本当にこの世界で生きるのが煩わしく成って。
必要な事以外何も悩まされたく無いし、考えたくも無いって。
そうした今と言う。
今日の逃避から『ボク』を産み出した。
違う。違う。
逃げたくて。ここに立ち止まってずっとずっと。
夢や希望、羨望や空想と言う。
何か誰かに懸想するかの様な楽しくて緩やかで暖かい。
自分だけに甘く甘く。
不安や恐れや怯え、絶望や失望や後ろ暗い日々での気持ちや思考。
本当に何時も何時も生き続けて居る間に逃げたかった全てを。
どうしても目を背けて居たくて。認識したく無くて。
私はそれらを受けて貰う代償として。
『ボク』を産み出した。
そう、産み出した。
けど、だけど。
今。今。私はそれを少しだけ悔やんで居る。
いや、そうして産み出した存在である『ボク』に少しだけ嫉妬をして居る。
何で、何で。
そんなに逃げないで居るんだろう。何で受け続け戦い続けて。
願い続けるんだろう。
何も考えないで、適当に何となく。
生きれば良いのに。
生きてくれれば良いのに。
君は。いや、『ボク』と言うコは。
逃げないで。目を背けないで。しっかりと一つ一つ認識をして。
常に毎日の疲れる思いや考え、気持ちや感情。
全てから逃げないで、本当に逃げないで。
何時も何時もそのまま。
確かな個体として。誰にも揺るがす事の出来ない存在として。
生き続けて居る。
きっと今の『ボク』と言うコは。
不安で。怖くて、先が見えてなくて。
だからこそ自分として。己を育て、成長し続けて居るんだろうけど。
君は確かに。確かに。
私を乗り越えて。私を超えて。
本当の存在としての息吹を刻み続けたんだろうね。
まだ君は。『ボク』と言うそのコは。
願いを続けて。叶って居ないと感じながら生き続けて居るんだろうけど。
君はもう、君はもうね。
欲しい物を持とうとしてるんだよ。
本当に欲しい願い、その物を。
私が手放して逃げた全てを。受ける様に成った時から。
ううん。私が請け負う様にと。産み出した時から。
君は欲しい物を。少しずつ少しずつ手に入れようとして居るんだよ。
だから、もう少しだけ。本当に後少しだけ。
その役割を演じてね。演じ続けてね。
私はきっと消える。消えてしまうから。
君が本当に育つ迄。
私は明日と言う。監獄から君を視て居るから。
ありがとう、ありがとう。本当にありがとう。
私の逃げを受け続けてくれて。
私の不安を受け続けてくれて。
私の怯えを受け続けてくれて。
私の逃避を許してくれて。
私の明日と言う、私にとっては希望と言う名の絶望を受け取らなくて。
君はそのままで居て欲しい。苦しいだろうけど。辛いだろうけど。痛いだろうけど。
君と言う。『ボク』は。
『ボク』と言う今を生き続けて居るコは。
きっと明日を掴むだろうから。
私は。
私はそのまま、明日と言う何も得る事の無い……世界で。
死んだ世界で最後まで生き続けてあげる。
……だから『ボク』よ。
今はそのままで居てね。
君が居る世界は、生き続けて居る世界は。
確かな明日が有る世界だから。
君がその世界に真に気付く迄。
私は停滞した明日と言う監獄に生き続けてあげるわ。
だから。
生きなさい。
今日と言う、常に変化する世界に。
生き続けて行きなさい。
これが、私の届けたい言葉よ。
私と言う、もう1人の『ボク』よ。
足掻き続けて。苦しみ続けて。悩み続けて。
生きるが良いわ。
貴方の中に眠る『明日』に気付く迄。
さてと。私はそろそろ眠るわ。
『ボク』よ。早く気付きなさい。
気付いて……お願いだから。
お願いだから。
これを認めつつ遊んでいた時に思って居た事を活動報告に載せました。
では、次回にお会いしましょう。




