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救世の闇魔法  作者: なまけもの先生
打倒ヴァルグラン編
40/40

40話 それぞれの決意

明けましておめでとうございます!


2026年もよろしくお願いします!ヒヒーン!

 ノクト等は周囲にいる生存者を確認した。暁の隊員の死体が幾つも転がっている。中には誰かを特定できないほどに潰されてしまった死体もあった。


 ユリウスは死体を一つ一つ見回す。そしてひどく落ち込んでいる様子だった。特にルネとは親い間柄だった。


「どうして俺たちは殺されないといけないんだ‥‥‥」


誰もユリウスに話し掛けることができなかった。黒翼将エルにカルディオス。魔王軍には一人だけでも一つの隊を潰せるほどに強い者が沢山いる。ユリウスは暁が革命を起こす日のことを考えた。もしかすると自分たちは仲間共々に犬死にするだけかもしれない。果たして革命を起こすことに価値はあるのだろうか。もしかすると自分が出頭して仲間の命を奪わない方が良いのではないだろうか?


 ユリウスは黙り込んでいたが周りにいるノクト等に気が付いて謝罪をした。


「すまん。考え事をしていた。


俺は今からレオン達のいるアジトに向かう。君たちはどうする?」


「もちろんついていくよ。」とノクトが答えた。



 ノクト等は一番最初に訪れたレオンのいるアジトに辿り着いた。アジト内はピリついていた。暁の全員が魔王具に怒りを爆発させている。今回の件で20人近くの者が亡くなったとのことだった。


 「ユリウス。俺はもう我慢の限界だ。必ず暁のみんなで魔王軍を滅ぼそう。俺達のベルナールを取り返すんだ。みんな!一緒に頑張るぞ!この国に命を賭けよう!ベルナールの未来のために!」


 レオンが叫ぶと暁の隊員が大きな歓声を上げる。中にはひどく泥酔している者も何人かいた。


 ユリウスはレオンの言葉を聞いてもただ微笑むだけだった。彼からはなんの覇気も感じ取れない。レオンはそれに気が付いた。


「ユリウス。まさかだが今回の件で革命を止めるってわけじゃないだろうな?


 ルネ達の死でかなり応えただろう。こんなにも大勢の仲間が死んだんだ。だから自分が出頭すれば暁のみんなが殺されなくてすむ。どうせそんなことを考えているんだろう?」


「さすが。何でもお見通しだな。」


「ユリウスが出頭する必要なんてないよ!僕たちはとっくに命を賭けているんだ!」


大声で叫んだのはまだ9歳の少年だった。彼の名はリュカ。金色の天パをしている。

 大きめの服に身を包み、いつも少し汚れた靴を履いている。


 くりっとした瞳は落ち着きがなく、じっとしていられない。

 怖いもの知らずに見えるが、仲間が傷つくと真っ先に泣く。


 暁の中では一番年下だが、誰よりも街を知っていた。路地を走り、裏道を覚え、危険の匂いを嗅ぎ分ける。


 少年はこの国が変わる日を、いちばん信じている子どもだった。


「僕たちはユリウスとレオンに命を預けたんだ!そもそもベルナールが変わらなければ、僕たちは死んだも同じだよ!天国にいる僕のパパ、ママ、兄弟たちのためにも命を賭けて戦おうよ!皆んな、命を賭ける覚悟はできているよね⁉︎」


 少年の言葉に歓声が湧いた。リュカは最年少ながらも皆んなに支持をされている。明るくて活動的な性格が可愛がられていた。


「リュカ万歳!暁万歳!」と叫ぶのは酔っ払いのマルク。


彼は二十歳そこそこの青年。ぼさぼさの茶髪に無精ひげ、いつも酒臭い。ふらついて見えるが、戦闘が始まると動きは無駄がない。


「どうせ明日死ぬなら今日飲むだろ」が口癖。

恐怖を酒で誤魔化しながら、それでも最後まで前線に立つ男。


ユリウスが皆んなに叫んだ。


「革命まで残りわずかだ!魔王軍は全力で俺たちを潰しにくるだろう!住民は避難させよう。そしてこの街のありとあらゆるガラクタを集めて、俺が魂を吹き込む。こちらにやってくる魔王軍を全滅させよう!皆んな!俺とレオンがこの国で最強の魔法使いだ!俺とレオンのことを信じて命を賭けてくれ!暁は絶対に負けない!この国は変わるんだ!」


全員が歓声を上げる。中には感極まって泣いている者もいた。そしてノクト等はユリウス、レオンを合わせて別室で話し合った。革命の計画を話し合う。


「魔王軍がこの街に攻めてくるってことは、その日に関してはヴァルグランのいる王宮の護衛は薄くなるはずね。だから私とノクトでヴァルグランを倒しにいきましょう。」


「じゃあアタシは暁と一緒に戦うよ!」とライナが意気込む。


「僕も一緒に戦うよ。攻撃魔法は使えないけど、皆んなの役には立てると思う。」とノエルが言った。


ユリウスはノクト等に感謝の旨を伝える。


「一緒に戦ってくれてありがとう。


正直、今日の戦いで魔王軍の強さを痛感したんだ。君たちがいないと勝てなかった。今日戦った魔王軍の剣士は、俺が今まで戦ってきたどの魔法使いよりも強い。あれよりも強い奴がきっと魔王軍には山ほどいるんだろう。


革命の日はきっと大勢の仲間が死んでしまうだろう。でも俺たちはやるしかないんだ。だから力を貸して欲しい。」


「ああ。一緒にベルナールを救おう。


必ずヴァルグランを倒してみせる。」


ノクトは固い決意をした。自分がヴァルグランを倒す。エリシアと一緒に。それができなければ自分たちはこの世界を救えない。


 革命の日に向けてそれぞれの者が固い決意を胸に燃やしているのであった。

いつも読んで頂きありがとうございます。


点数をつけて貰えれば幸いです!

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