25話 戦いの行方
いつも読んで頂きありがとうございます!
とうとう一章もラストスパートです!
エリシアが炎龍に剣先を向ける。そしてエリシアは静かに息を吸い込み、聖剣を高く振りかぶった。
「天断光刃!」
振り下ろされた一撃の軌跡が、眩い光の刃へと変わる。
伸びた光の斬撃は城壁よりも大きく膨れ上がり、目の前の巨体をそのまま縦一文字に両断した。一瞬の静寂のあと、遅れて炎龍が悲鳴を上げる。だが炎の龍は悲鳴を上げながらもエリシアらに突進する。
エリシアはもう一度同じ魔法を唱えようとした。その時。突如炎龍が消えた。それはヴァルグランの意思によるものだった。
「光の王女よ。ノクトを置いて去るならお前の命は助けてやる。お前だってそいつのことを恨んでいるはずだろう?さっさと去れ。」
「いいえ。私はノクトを置いていかないわ。」
ヴァルグランはエリシアの意外な発言に驚いた。
「どうして?お前は魔王軍のことを恨んでいるはずだろう?あいつはもともと魔王軍の中でも最上位の幹部クラスにいたやつだぞ?あいつが憎くないのか?」
「そんなことは分かってる。でも私は本気で感じたの。私と彼が力を合わせれば本気でこの世界を救えるかもしれないって。」
ヴァルグランはエリシアの発言を聞いて声に出して笑った。
「そうか。お前はあのガキを見てそう感じたのか。」
そして彼は暫く考え込んだように黙った後で再び口を開いた。
「この国はお前たちに譲ってやろう。俺はベルナールを占領したついでにこの国も支配した。だが、もういい。この国は譲るから、今後二度と俺たちの邪魔をするんじゃないぞ。
お前たちの力では俺を倒せない。もし次に俺の邪魔をすることがあったらお前たちを本当に殺してしまうからな。今回は見逃してやる。俺もノクトのことが嫌いじゃないからな。」
ヴァルグランはエリシアに背を向けて場を去っていった。
エリシアはヴァルグランを何がなんでもこの場で倒したかった。しかし今の自分の力では倒せない。ノクトと協力すれば倒せるかもしれないが、彼とのコンビネーションをもっと極めないといけない。そうしないと今の自分たちの実力ではヴァルグランを倒せない。
エリシアは倒れて気を失っているノクトを担いだ。そして城の中に入って救護室を探す。そしてベッドのある部屋を見つけると、寝台にノクトを乗せて介抱した。
今回も読んで頂きありがとうございました!




