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014 裁縫を学ぶ

「ところで、何作ってるんでござるか?」


 会心の一振りが出来た次の日、私はある物を作っていた。

 それを見てオボロが問いかけたので答えることにした。


「キャンプ用品」


「きゃんぷ? なんでござるか?」


「要するに野営する人達の為の道具だよ」


「なるほど、そういう道具でござるか」


 鍛冶で作るところは作り、金属加工で作るところは作りで色々と揃えた。

 それに、料理にも普通に役に立つしね。

 フライパン、鍋とかそういうのもキャンプ用品にはあるからね。


 なんでそんなものを作っているかって?

 オボロ達の為だよ。

 冒険者としてやっていくなら当然どこかで野営とかするだろうしそういうのを作っておくんだよ。

 最も、テントとか一部は未完成だけどね。

 流石にテントを作るなら裁縫に手を出さないと無理だよ。


「と言うわけで裁縫もしようと思ってるんだ」


「なにがという訳なのでござるか・・・・・・手を広げすぎでござるよ」


 まあ、手を広げすぎだよね。

 木工、金属加工、調薬と一月に学ぶ量じゃ無いよね。

 でも、作りたいのなら作ればいいじゃん。

 ゲームなんだしさ。


 というより、作りたい物が色んな分野の製造を要求するから必然的に必要になるんだよね。

 そもそも、依頼が入っている魔力回路の作成に裁縫技術必要だしね。

 魔力回路を布状のものに書きこんでそれを杖に組み込む予定だからね。


 シャウラの推測ではあのぐねぐね動く魔力回路は布に縫い付けてさらに布で保護してやれば容易には破損しないとか何とか・・・・・・

 それがうまくいくのか証明する為にも裁縫技術は必須だよ。

 ロギロスはまだそっチニ手ヲ伸バス気ハ無イといって拒否したから私がやるしか無いんだよね。

 強制されては居ないけど・・・・・


「なら、拙者も手伝うでござる。布の扱いなら拙者の体質をどうにかする為によく弄っているでござるからな」


「え? いいの?」


 別にそこまでやる必要は無い気がするけど・・・・・・


「いいでござるよ。拙者もそろそろ新しい衣を作ろうと考えていたでござるからな。薬塗っているとは言え作業中に全身をさらすのはどうかと思うでござるからな」


 そういう切実な事情もあるのね。

 ん~でも薬使うにしてもその体質とはずっとつきあうことになるんだしどこかで克服させた方がいい気もするんだよね。

 思いついたことがあるし、いずれ出来るようになったらやってみるのもありかもね。


「さて、それじゃあ作っていくでござる。にしても、こんな高価な設備がいくつもあるとは驚きでござるな」


「安い方らしいけどね。工房ランクが上がらないと購入できないらしいし・・・・・・」


 でも確かに自動化が可能な織機がデフォルトで手に入るのは結構おかしな話だよね。

 ミシンとかも普通に手に入るわけだしね。しかも工房内で運用する分には燃料いらずで動くからね。

 本当にどういう仕組みなんだろうね。

 いずれは設備も作ってみたいところだよ。


 さて、オボロにも手伝って貰って午前中には裁縫をある程度出来るようになったよ。

 今では布で色んな服作れるよ。


「飲み込み早くない!?」


「私って記憶喪失だしね。案外かつては色んなものに手を付けていたのかもね」


 実のところ私の年齢に関しても怪しいなとは思っているんだよね。

 病室で最初に来た人に年齢とか色々教えて貰ったんだけど普通に嘘ついていたとしても調べようが無いしね。

 ・・・・・・そうなるとある意味オボロちゃんと低身長仲間みたいになるんだけど流石にそれはないよね。

 ないない。


「記憶喪失でござるか・・・・・・ホムラ殿も色々大変なのでござるな」


 まあ、私の場合記憶を失ったことよりも致命傷で大けがを負って病院の外に未だに出られない方が問題だけどね。

 現実で直に友人とはなすことなんてまず無いだろうし・・・・・・

 画期的な医療技術で延命機器が無くても生き延びられるようにならなきゃ絶対来ないだろうね。

 何処まで行っても代用品、オボロだって実際には・・・・・・


 ・・・・・・よし、考えないようにしよう。

 こんなのを気にしてても始まらないしね。


「さて、それじゃあどんどん作っていこうかな」


 色んな服を作って作って、さっきまで考えていたことを忘れる。

 夢中になればイヤなことを忘れられるからね。

 あ、これはこうすれば良い感じになりそうだね。


「ホムラもシャウラもいろいろと悩みを抱えているんだね。私も頑張らないと・・・・・・でござる」


 ・・・・・・なんか今オボロの素が見えたような気がする。

 予想はしていたけど演じてたんだね。そのござる口調・・・・・・

 あえて突っ込まないことにしよう。

 こういうのに突っ込むのは野暮だしね。


 さて、色々と布を弄ってたらようやくテントを作ることが出来た。

 これでオボロ達の冒険もはかどるだろうね。

 商品にする為にも沢山作らないとね。


 ちなみにお値段はなんと450000Yenとかなり高額。

 まあ材料費けっこうかかってるしね。

 というか変なところにこだわって投げるだけで変形してテントになるというとんでもないものだしね。

 単純なテントじゃすぐに支度できないだろうしね。


 だから軽量で即座に展開できて即座に撤収できる仕組みのワンタッチテントというものを作ったんだよね。

 その分材料費も高く付いたけどこういうのを使えば野営するのも極めて楽になるでしょ。


 さて、テントは出来たし次は寝袋でも作ろうかな。

ソニス「割と長い期間オボロと一緒に居るからかホムラの頭の中でレクトパーティじゃなくてオボロパーティになってるよ。まあ、ホムラの中でのレクトの評価はちょっと下がっているからね。理由はどこかで語られるかも」

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