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未来息子ヒーローたちに聞いてみた  作者: *ほたる*


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3/3

もしヒロインが猫になったら?

「ティアが猫に?!」


 リアムの表情が、ぱっと明るくなる。


「きっと、すごく可愛い猫になるんだろうなあ。毛はふさふさで、小柄だけどふわふわしてて、抱きしめたくなるくらい可愛くて……見てるだけで癒やされて――」


「落ち着け」


 ハルトが苦笑する。


「カイエンはどうなんだ?」


「フィオナが、猫か……」


 カイエンは少し考えるように間を置いた。

 その頬が、わずかに赤く染まる。


「きっと、愛らしい猫になるだろう。

 ……思わず触ってみたくなるほどに」


「いや、そういうこと聞いてんじゃないと思うけど」


「どういうことだ?」


「気づけるかどうかってことだろ? 俺、無理だわ」


「なぜだ?」


 リチャードが不思議そうに口を挟む。


「僕なら、見た瞬間に分かる。僕がエレノアを分からないはずがない」


「マジか。どうやって分かんだよ?」


「表情や仕草を見れば、すぐに分かるだろう?」


 リチャードはさも当然のように答える。


「猫でもなんでも、彼女なら変わらない」


 ハルトとカイエンは、揃って絶句した。


「君はどうなんだ?」


 リチャードに話を振られ、ハイレスは興味なさそうに答えた。


「……別に。俺には関係ない」


 その時だった。


 バンッ!!


 勢いよく扉が開く。


「ハイレス殿下!」


 飛び込んできた部下の声に、全員の視線が集まった。


「リディーナ様が禁書を誤って落としてしまい、その影響で猫に! 現在、行方が分かりません!」


 ハイレスが固まる。

 数秒の沈黙のあと、ゆっくりと立ち上がった。


「……俺はこれで失礼する」


「ああ」


 カイエンが頷く。

 ハイレスは静かに部屋を出ていった。


 扉が閉まる。

 直後――


「城を閉鎖しろ! 全力で探せ!!」


 廊下から怒号が響いた。


「リディーナが行きそうな場所はどこだ?! 王宮での行動範囲をすべてリストアップしろ! 俺はリディーナの私室へ行く!!」


 バタバタと慌ただしい足音が遠ざかっていく。


「……あいつ、やばいくらい本気だな」


 ハルトが呟く。


「そうだな」


 カイエンは淡々と頷いた。


「中庭も探せ!!」


 遠くから、再びハイレスの声が響く。


「厨房は?!」


 さらに遠ざかる。


「窓を全部閉めろ!!」


 ハルトはしばらく黙っていたが、やがてぽつりと呟いた。


「……いや、探すのは分かるけど。

 規模がおかしいだろ」


 カイエンが不思議そうにハルトを見る。


「リディーナ嬢だからだろう?」


「…………」


 ハルトは何も言えなかった。

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