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特異(得意)なバスケで異世界攻略   作者: ゆうきちざいもん
10/26

特異(得意)なバスケで異世界攻略 第10話

1週間の連続投稿は何とか完了したので、本日からは週間3話の投稿を目指して頑張ります。

応援よろしくお願いします^_^

 手続きが一通り終わった後、最後にミリカさんが

『ロウ様。先程ギルドマスターから伺っておりますが今後私がロウ様の専属受付嬢ととなります。これからも長いお付き合いになると思いますので私の事はさん付けはいりませんので、ミリカと呼んでいただけませんか?』と少し顔を赤くしながら言ってきた。

 俺は(ほんとに可愛いなぁ)と思いながら、

「わかったよ。ミリカこれからよろしく!俺の事も様はいらないからロウって呼んでね。それじゃあムキムキおっさんに呼ばれているから2階に行ってくる。帰る前に一度声をかけるよ。」と言い2回のギルドマスターの部屋へと向かった。


 2階への階段を上るとスグに”ギルドマスター”と書かれたドアが見つかったので、軽くノックをしてから部屋へと入った。そこには先程の厳ついおっさんが似合わない書類を前にデスクワークを行っている姿があった。

『おお。ロウか。思ったより早かったな。ちょうどキリが良い所だから先程の話の続きをしようか。』と言いながら部屋の中央にある応接セットのソファーに座り、向かい側に座るように促してきたので俺もそれに倣った。


 『早速だが単刀直入に言おう。お前色々隠し事があるよな?』と聞いてきたので俺はポーカーフェイス(自分では)で「いや。特にないがどうかしたか?」と答えた。するとゴッズは

『いや。色々無理があるだろう。名前も憶えていて戦い方や魔法も憶えているのに、魔力の加減も分からないだとか普通にありえん。しかもお前見た目だが15,16歳位だろ?その歳でそこまでの強さがあるのに今回の登録まで全くの無名だとかもありえんし。』

 俺は何も答えれないでいると、ゴッズは笑いながら

『まあ、別にそれは良いんだ。訳あり冒険者なぞ腐る位いるからな。犯罪歴も無いようだし、沢山の人を見てきた俺の感がお前は良い奴って言ってるしな。だが少し不安があるんだ。だからここに来てもらった。ロウお前は危ういんだ。丁寧な言葉を喋り、一見おとなしそうに見えるが常識を知らない。例えばお前の職業の事だとかな。確か”バスケットマン”とかなんとか言ったか?もし一般に知られていない職業だったとしたら普通は隠すだろ?』俺は諦めて頷くと、

『だから今後しばらくの間はこの街にいろ。それで何かあれば俺に相談しろ。ミリカを専属につけてやったのもその為だ。普通専属受付はAランクになってからだが、お前の非常識さが広まらない様にする為だ。だが別に特別な事をしろって訳じゃない。普通に依頼を受け、報酬を貰いイチ冒険者として過ごしてくれれば良い。お前から危うさが無くなればその時は自由にすればいいさ。分かったらさっさと出ていけ。俺はこの大量の書類をやっつけないといかんからな。』と、一方的に追い出されようとした。

 でもゴッズの優しさが分かった俺はこちらも笑顔で、「ありがとうな。おっさん。」と言いながら部屋を出た。ドアを閉めた後ろから『クソガキ!せめてギルマスかゴッズさんって呼べねえのか‼』と怒鳴り声が聞こえて来たが(実際はほとんど歳は変わらないだろうけどな。)と思いながら心配してくれる人がいる事にいい気分になりながら帰りの挨拶をする為にミリカの元へ向かった。


 窓を覗くともうすっかり暗くなった事に気付きミリカにおすすめの宿を聞いた俺は、『もう今日の勤務が終わりの時間だから道案内します』と言ってくれたミリアを少し待ち、一緒にギルドを出た。『ここから少し歩いた所に”森の泉亭”って言う、値段も手頃でしかも宿泊客以外にも提供している食事がとっても美味しい宿屋があるんです♪』と何故か物凄くご機嫌で教えてくれるミリアがとても可愛いので「じゃあ道案内のお礼と今日ミリアと出会えた記念に食事を奢らせてくれないかな?」と言うと『はいっ』と満面の笑みでOKしてくれた。

 ほんとにこの子の笑顔は可愛い。俺は実年齢がいっている分、よくある鈍感系主人公では無い。かなり脈有だと思う。だからこの世界にいられる間だけになるだろうが、近いうちにミリアには全て打ち明けて一緒に居てもらおうと心に誓い、出会い初日の今夜は食事後、彼女の住むギルドの寮へと送って行き俺も森の泉亭の自分の部屋へと帰った。

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