特異(得意)なバスケで異世界攻略 第1話
初めての投稿です。
至らない点、誤字など沢山あると思いますが、優しく見守っていただけると幸いです。
更新頻度は1週間の間は毎日1投稿を目指しています。
以降はリアルの仕事と相談ですが、週2.3を目標で頑張って行こうと思っています。
それではお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
第一話 巻き込まれて異世界転移
私「じゃあスキル創造でいいや」
女神「『駄目。無~理~。』
私「何でも一つだけ願いを叶えるって言わなかったか!」
女神『私の権限の範囲内でって事よ!!』
私の名前は七町 籠。
現在女神と目下交戦中である。
どこにでもいる一般サラリーマンの私の現状を順を追って紹介しよう。
年齢は42歳。妻と大学生の息子が一人いる。
四国の田舎でそこそこの会社勤務し、念願のマイホームも数年前に購入。
ただし住宅ローンを抱えているため小遣いは月10,000円。
タバコは辞めたし、晩酌代は家から出るので何とかやっていけてる。
ただし休日は外出するとお金がかかるので、ずっとスマホをいじっている。
ほとんどが無料の投稿小説サイト。最近はもっぱら異世界ものにハマっている。
他に週1回だがバスケットボールサークルに顔を出している。
過去の栄光になるが、高校生の時に大怪我で引退するまではチームのエースとして活躍し、プロを本気で目指そうと思ってた位だ。
もちろん現在は少し出てきたお腹をこれ以上出さない為の遊び程度だが。
ある日会社の飲み会の集合場所に向かっていた時だった。
二日酔い防止の薬を購入する為ドラッグストアに入ろうとすると、入り口に高校生の男女4人組がたむろしていた。
邪魔なので間を割って入ろうとしたときに辺りが目もまともに開けられない位、真っ白に光った。足元を見ると高校生の周りに魔法陣っぽいのが発光しながらぐグルグルと回っている。私は慌ててそこから出ようとしたが時既に遅し。
気が付けば、私は真っ白な空間が広がる床も天井もない場所へと浮かんでいた。
何が起こったかわからないまま唯ボーっとしているとどこからかとても心地の良い声が聞こえて来て、ふと前をみるととても綺麗で可愛くて品のある、形容のしようが無い程の容姿を持った女性が目の前に立っおり私に話しかけてきた。
『私はミューズ。精神を司る女神です。申し訳ありませんが貴方は勇者様方の異世界転移に巻き込まれてしまったようです。そのまま元の世界に戻る事は出来ないので貴方にも異世界に転移してもらう必要があります。貴方の知識にある剣と魔法の世界と言った方がわかりやすいでしょうか?魔物や魔王も存在し、元の世界とは比べ物にならない程簡単に生物が死ぬ世界です。勇者様方には魔王討伐を行って頂く為に、様々なスキルや高い能力を授ける事となっておりますが、巻き込まれた貴方には勇者様方と同じスキルは与えられませんので、何かお一つ願い事を叶えましょう。それで何とか生き延びて下さい。勇者様方が魔王討伐を行い、世界に再び平和が訪れた際にはご一緒に元の世界へと戻して差し上げましょう。但しその時まで生き延びる事が前提です。元の世界に戻る際は貴方が巻き込まれたその時に戻れますのでご安心を。それでは何をお望みですか?』
ボーっとしながら何となく女神の話を聞いていた私は、ハッと我に返り一瞬だけ考えたのち思わず叫んでいた。
「ってかいきなりこんな所に連れて来て『生き延びて下さい。』『何が望みか』って?ふざけんじゃねー!異世界転移で元の世界に戻れるとかってのは結構嬉しいけど、チートスキルが俺だけ無しってのは何だよ!異世界転移で重要なのはそこだろっ!!」
大声に少しだけびっくりした女神は
『だから一つだけ願いを叶えてあげますと。それから生きていくのに必要な他言語変換と成長促進が付いた私”ミューズの加護”をお付けし、肉体も最盛期まで戻しますので早く決めてください!精神だけでこの場所に長く留まると消滅してしまいますよっ!』
私は慌てて考えた。何でも良いなら良くラノベで見てた最強設定のアレにしようと。
「じゃあスキル創造でいいや」
『駄目。無~理~。」
「何でも一つだけ願いを叶えるって言わなかったか!」
『私の権限の範囲内でって事よ!!』
「何か段々喋り方が変わってきてない?」
『あんたがおっきな声で無茶言うからでしょ!もう時間無いわよ!』
「じゃあ勇者と同じスキルで」
『だからあんたは巻き込まれただけの一般人だから無理!!』
「でもどうせなら異世界にいる間楽しみたいじゃんっ。だからスキル創造お願いします!」
『ほんとに時間が無いのに。。。(このままじゃ私のミスで転移に巻き込んじゃったのが上司にバレるじゃない)』
「どうかよろしくお願いします!(おっ!何かいけそうだぞ!それならサラリーマン歴24年の粘りをみせてやる)転移してもお美しい女神さまを信仰致しますので。」
『(やばっ。ホントにバレちゃうじゃない)あぁ~っ。もう分かったわよ!付けてあげるわ。スキル創造を!但し私の権限で出来る範囲だから制限は付くからね!』
「やった。ありが…」
『じゃあバイバイ。目立たない様に生きながらえてね~(目立つと上司にバレちゃうから。。。)』