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シナリオⅣ 2 後章 第1話

シナリオⅣ 2.11〈愛は約束、愛は思い出の品。一度与えられると、忘れ去られることはない。決して愛を失くしてしまわぬように〉

Love is a promise, love is a souvenir, once given never forgotten,never let it disappear


草創歴0449年7月(7/30)


この日、おおやけに教皇会(プロヴェデンティア)法王ハイエロファント「ラハ・スィドロフォス」が病にせているとの発表を行った。


これに伴い、フィデース・レグヌム(教皇國)キアのキアレークス(國王)ルゥライ・ウァルティアン・キアは、レグルス(王太子)ソウマ・ヴァストック・キアの國外追放を公表する。


とみに重要視され影響を与えたのが、「聖ラムサ王國」(ハインリッヒ・ラムサ・ケーニクライヒ)が帝国領「壇上伽藍(プルウィウス)」の襲撃を受けての連絡途絶、要人の行方も不明であると言う事実であった…。


それは「ステラマリスの六皇」の1人でもある「白き剣豪」(ヴァイス・シュヴェーアトマイスター)レーズダン・スサリーが欠けた事で、ステラマリス枢機卿位(カルディナーリス)議会に於ける勢力バランスが崩れた為でもある。


シナリオⅣ 2 後章 序説


旧「シリウス王国」(シーリウストラナー)跡地は草創歴412年、38年前の「英雄戦争」以来放棄されて久しく、人も踏み込まぬ荒れ果てた廃都であった。


…また、深き渓谷に遮られ、それらを外界から臨むことは叶わぬ。


第弍帝国総軍はこの地を不法に占拠し、その拠点とすべく建立された建築物は、異様なまでの、天を貫く異貌。

この世界にあっては、超科学的な摩天楼に等しい。


この都市は表層部に人が営む居住環境の一切が無く、地表透過ドーム内の施設は総じて工業生産関係の建物に統一されている。


円環状一体構造にて、放射線状に伸びた通路の途中途中には重厚な内壁が設けられている。

無論、全ての内壁は高度なセキュリティが設置されており、中央区画に近付く程に防衛兵装は厳重となってゆく。


施設の一部分は移築し、そのまま復旧した物を使用していた。

何の意図と言うよりも、この悪趣味は帝国軍第弍階位、第弍帝国総軍総統が興味本位で行った悪戯に過ぎない。それも趣味の悪い悪戯だ。


すなわち、今は無き、滅びたジ・ハド煌王國首都「ジュライ」を模した「煌王城」そのものである。


その最たる物が、摩天楼上空250メートルに鎮座せし、浮遊庭園とも呼ぶべき「空座」の全貌。その再生。

緑溢れる庭園がしつらえられ、全天位を見えざる障壁が覆っていた。


かつての支配者の残骸、半生体演算回路に組み込まれし「煌王サハド・ジ・ハドXⅢ世」は、兵装制御にその防衛本能を転用されている。


そして、かの執務殿は、今や豪奢ごうしゃな寝所に様変わりし、華麗な彫刻に囲まれし静寂の神殿と化していた。

その神殿の中央で、全裸の少年と少女をかたわらにはべらし、男は1人、浅い眠りにつく。


…だが、いつものように苦悶くもんの表情を浮かべ、悪夢とたわむれる。


何度も何度も繰り返し、彼をさいなむ悪夢…。


あの日、肆(四)大総統の力を以ってして「聖ラムサ王國」(ハインリッヒ・ラムサ・ケーニクライヒ)に侵入した折、彼は聖都(ハインリッヒ・シュタット)ヴァイスの地下、「白城(ヴァイスパラスト)」に単独侵入を果たしていた。


彼の目的は聖王「メルフィオール・ノウスト・ラムサ」の首を持ち帰る事にあった。


だが、深層心理にこびり付いた恐怖。馬鹿な…魔人(ファナティック)と称される、この僕が恐怖を感じるだと?

王座に座す聖王メルフィオールは、吹けば飛ぶような老翁であった。


「…貴様の首を貰い受ける。」


「ほう?儂の首をな?」


聖王メルフィオールは笑った。笑ったと同時に、その人の形を成していた激しい奔流の波が、王の間を覆い尽くさんばかりに拡がり、小宇宙を形成する。


『さて。第二帝国総軍総統のポ…う〜む、何と言ったかな?儂の首がどこにあるのか分かるかな?』


圧倒的なまでの思考の渦が僕の脳裏を焼き尽くす。


それは、まことに人間かと疑う悪夢であった。

ほうほうの体で逃げ戻った彼に何が起こったのかは誰も知らず…。

彼も黙したまま語らず、りとて他の3名も成果を挙げられず、それを追及する者も無し。


恐怖と絶望に呼び起こされ、悲鳴を上げながら、僕は少年を抱き寄せ激しく抱いた…。


…それは毎夜の如く繰り返される行為。


だがその時、草創歴449年8月15日。混沌を宿す我が血が激しく脈打った。

僕の中の魔界族(ウリエアエネケン)の血が沸騰ふっとうし、頭髪が生物のごとくうごめき、全身に亀裂(紋様)が生じ、血光がにじみ出る。


意図せず魔人ファナティック形態に変容しようとは、流れ込む混沌の力場が尋常では無く濃い為の暴走か?


…腕の中の少年は激しく恐怖する。


(カルディア)が開き、北部の真珠(ペルラチッタ)から流出する(アウェルンクス)が、中央大陸全域に降り注いだのだ。


魔の血を受け継ぐ者は軒並み、その恩恵を得て、常ならざる強靭な肉体と精神を得た。

だが過剰な吸収により、正気を失い暴走する者、獣、その他諸々の弊害。


「おおっ。この力があれば僕に敵はいない!」


「空座」にて、あらん限り彼は「(アウェルンクス)」を我が身に取り込んだ。まさしく魂の限界までも…。


…組み伏せられ、見守る少年は恐怖に怯えた。


悪天候渦巻き、雷鳴鳴り響く中心にて、肆(四)大総統の一人「ポ・チダムー」は狂気の哄笑こうしょうを上げる。


刻を同じくして、(アウェルンクス)が注ぎ込まれた事によって、「アルピュタス聖不可侵域」が活性化しつつあったが、それを知る者はまだ居ない。

「アイゴケロス(角獣の座)宮」の聖刻術式(ミステリウム・マグヌム)が揺らぎ始めていたのだった…。

(・ω・)ノ後章開始。


プロローグ的なw

次回から本格始動だぞ♪(v^_^)v


また文章量の問題で、前編と後編に分かるのがあるんです〜( ̄^ ̄)ゞすんませんっ


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