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空を見上げていると
空を見上げていると、視界に収まらないほどの大きな青が、私の体を押し潰してしまうような気分になり、どこまで行けば逃れられるのかと絶望する。
それは、最早空ではない巨大な何かのように感じる。
空の見た目をした何か。
壁紙のように、青がぺらりと剥がれて、地球を覆うように被さるかもしれない。もしくは殻のようにぱきぱきと、砕け、小さな破片になって降り注ぐかもしれない。
子供部屋の天井板に吊された玩具のように、雲も一緒に落ちてくるかもしれない。
それか、圧倒的な質量を持った塊なのかもしれない。
そんなものが天に浮かんでいるから、威圧感を受けるのかもしれない。
それか、何かのエネルギーを吸い続け膨張する風船のようなものかもしれない。
車が走る音がして、我に帰った。
何の変哲もない空を見上げている姿を見られるのは少し恥ずかしい。
缶コーヒーが冷めてしまうので、空に敵う、無限に広がる想像という可能性を捨てた。




