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044 意思疎通方法

実験の結果……死屍累々とはこういう状況を言うんだろうな。

多数の罪のない生き物を殺してしまった。

償いとして料理して食べようと思う。


しかし「食べるために殺す」のと「殺してしまったから食べる」では罪の重さが違う気がするのは何故だろう?

結果としては同じなんだけどな。

やはり主の目的が違うからだろうか。


俺が落ち込んでいるとドラゴンから声をかけられた。


『弱肉強食は世の常だぞ』

「わかってるけどさぁ……」


慰めるドラゴン。

やはり超越した存在は違うなぁ。


『それに全滅ではないではないか』

「……えっ?!」

『そこの生物はまだ反応があるぞ?』


そう言われたので、慌てて確認する。

生きてると言われたのは、ハリネズミみたいな生物だった。

た、確かにかすかながら呼吸してる気がする!!


「ど、どどどど、どうしよう?!」

『精霊に頼んで強制的に呼吸させるしかあるまい』


人工呼吸器! それだ!

復活した後に逃げられても困るので、簡易で作ったオリに入れてから精霊に頼む。


お願いだから、生き返ってくれよ~。



数十分後、呼吸が安定しだしたのでホッとする。

そうすると冷静になれる。

人工呼吸も可能って事は、逆も出来るよね?

空気が必要な生物なら、無傷で倒せるんじゃない?

重力の精霊の力も恐ろしいが、空気の精霊も匹敵するくらい恐ろしい……。

改めて恐ろしい存在と契約したんだなと思う。

シャレでもフラグでもなく、本当に自重しないとな。


『良かったな』

「ありがとう。復活したら色々と調べようと思う。

 意思の疎通が出来たら楽なんだけどなぁ。何か方法は無い?」

『基本的に動物は本能のままに生きている。現れる感情も空腹や怒り恐れなどだ。

 それらの感情が判るようになったとしても、あまり役に立たないと思うがな』


言われてみれば確かにそうだ。

勝手にラノベの従魔のように意思疎通が出来ると思ってたわ。


「それでも判らないよりはマシかも。方法があるの?」

『簡単なのは念話だな。我も今使っているだろう?』

「あっ、会話出来てるのって、その念話ってやつなのね」

『当たり前だ。体の構造も違うし使える言語も違う。それでも会話が可能なのは念話のお陰だ』

「どういう仕組み?」

『そこまでは知らん。だが精霊が関与している事は判る。契約していない精霊の力だな。

 というか、お前も使ってるぞ?』

「えっ? 俺も? 本当に?」

『無意識なのか。たまに変な言葉を発しているぞ。それが念話で変換されて届いてきている』


マジか~。

もしかしたら日本語かも。それも自動変換されてるのか。

口の動きと聞こえる言葉が違うって事になるね。

あれだ、日本語吹き替えの洋画を見ているような感じかも。

いつの間に使えるようになったのか判らないけど、ありがたい。

ただ、バレないように日本語で喋るって技が使えなくなったね。使う事は無いかもしれないけど。


「色々と理解出来たよ。で、この動物に念話って覚えさせられる?」

『精霊に頼めば可能かも知れぬ』

「じゃあ、動物の意識が戻ったらお願い出来る?」

『うむ』


本当にドラゴンの存在は助かるわ。

俺にとってのドラ○もんだな。言ったら怒るだろうから言わないけど。


さて、回復待ちの間に、この動物が食べそうな物を用意しておこうかな。

俺も復活した際、水と食料を欲したし。

元気になってくれよ~。

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