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013 モテる、モテない

兵士の木刀が俺の防御魔法に触れて止まる。


防御魔法は自身の周囲に魔力を纏わせているんだけど、それに物体が触れると減速するのだ。

で、当たる前に運動エネルギーはゼロになる。

分かりやすく言えば、水に攻撃するような感じかな。


魔法の場合は魔力同士が混ざって消える。

熱等も吸収されてるみたいで感じない。


「くっ! こいつ防御魔法を使うぞ!」

「近衛騎士しか使えない魔法だぞ?!」


どうやら防御魔法はあるらしい。

俺の時代には無かったんだけどな。

まぁ、俺が学者として所属してた研究機関があるくらいだ。魔法の研究をしてても不思議じゃない。

ってか、俺の時代にもあった! 思い出した!

他の研究が忙しくて行けなかったけど、いつか絶対に行こうと思ってたわ。


ちなみに近衛騎士。

モテる職業ナンバーワンです。

当然収入は多いし、自慢出来る仕事だし。

王族を守る騎士なので、滅多に戦場に出ない。

つまり収入が安定していてなおかつ高収入で、危険の無い仕事。


では冒険者は?

はい、予想通りモテません。

危険は多いし、収入は安定しないし、帰って来ないし、汚いし。

ラノベではすぐ惚れられるけど、ありえません。夢の無い仕事です。

ただし一攫千金の可能性はあるので、付き合う分には良いらしいです。

貢がせるんですよ。女性って怖いね。


ちなみに、冒険者は冒険者にモテます。

やはり一緒に仕事出来るのが良いんでしょう。

吊り橋効果が起きる事も多いのかも。


「くそっ! 防御魔法は魔法に弱いんだが、殺す訳にもいかないし……」


おっとボーッとしてたら新たな情報が。


えっ?! それは初耳だ。

俺の防御魔法は魔法も防ぎますけど?


どうやらまだそこまでの防御魔法は開発されていないようだ。


「落ち着け! 防御魔法は魔力の消耗が激しい!

 しかも攻撃を受ける度に魔力が大幅に減る! すぐに枯渇する!」

「え~と……確かに使用魔力は多いです。

 このまま二日間くらい続けられたら防げなくなりますけど、そこまでやります?!」

「…………本気で言ってるのか?」

「はい。ついでに言えば、魔法も防げますよ」

「…………なら魔法で攻撃しても良いな? お前が大丈夫と言ったのだからな?」

「いや、良いですけど……その言い方は怖いです!」

「おい! 魔法だ! 足を狙え!」


即座に切り替えてくるとは、さすが兵士!

大丈夫だよな? ドラゴンの吐く炎でさえ防げるんだもんな?


心配しながら見てたら、兵士の一人が何かゴニョゴニョ言ってる。

あぁ、魔法の詠唱か。

あれは土魔法だな。『地を司る者よ、我が願いを聞き届け給え、土の槍を!』か。

地面から土の槍が出てくる魔法だ。

……防御魔法って足の裏にもあるよね? 試してなかったから不安になってきた。


「どうした?!」

「は、発動しない!!」

「なんだとっ?!」

「成功しているけど発現しないんじゃない! 最初から何も起きない! 魔力が減る事も無いんだ!」

「お前、何かしたのか?!」

「……いえ、何もしてないですよ?」

「じゃあ何で発動しない?!」

「知りませんよ! 俺に聞かないでくださいよ!」

「お前賢者なんだろ?!」

「その設定、生きていたんですか?!」


都合の良い時だけ賢者呼びは止めて欲しいです。


でも、本当に俺は何もしていない。

兵士が勝手に詠唱して勝手に発動しないと叫んでるだけだ。


なぜだろうと、考えようとした時、大声が響いた。


「止めろっ!!」

「し、師団長! 全員攻撃止めっ!!」


この大きな人が師団長らしい。

止めてくれた。救世主かな?

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