表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伯爵令嬢、溺愛される  作者: 深海
8/19

天敵現る(兄と父視点)

こういう子いるよなーと思いつつ書いてました。

アンネリーゼが屋敷でドレスを考えている時、父と兄は王宮で仕事をしていた。


「大臣、ここに判子を、これが完了なら書類を出しに行きます」

「よろしく頼む」


仕事の時は父も子も関係なしに大臣、アレクシスと呼び合う2人であった。

厳しく仕事を教え、良い所、悪い所をちゃんとあげる外務大臣は周りの人の評価は高い


「アレクシス、今日は気をつけろ、宰相閣下の御令嬢様がいらっしゃってる」

「!コーネリア様か」

「そうだ、コーネリア・グローリー・セレスフォード候爵令嬢だ」

「なんで、また、もしかして、殿下に」

「あぁ、まただろうな」

「アンネリーゼの家族である私達に会ったら責めてきますかね」

「そうとしか考えられない」


コーネリア・グローリー・セレスフォード。

セラスフォード候爵令嬢。

この国の宰相閣下の愛娘で、宰相閣下の妻が国王の縁戚である。

それをいいことに第一王子エリオット殿下の妃候補の中の最有力候補であった。


アンネリーゼは一応は妃候補には入っていたが、まさか選ばれるとは本人も思ってはいなかった。


「早く行って戻ってきなさい」

「わかりました、行ってきます」


さっさと行って戻ってこなければ!



数分後、書類を出しに行き、外務大臣室に戻ってこようとしたら


「殿下!どうしてエセルバート伯爵令嬢が婚約者なのですか?!」


うぇ、本当にいらっしゃるとは

しかも、殿下に詰め寄ってる!?


コーネリア令嬢は怒り、エリオット殿下の道を塞いでいた。本来なら不敬である


だが、エリオット殿下は無視し、アーサーに


「アーサー、次の会合は」

「もう少しあとなので執務室に戻りましょう」

「そうか」

「聞いてますの!?殿下!」


いくら、国王陛下の縁戚とはいえ、

廊下で怒鳴るのはなぁ

私は、嫌だ


「候爵を通り越して伯爵だなんてわたくし、認めませんわ!!」

「コーネリア候爵令嬢様、貴女様が認める認めないという問題ではございません」

「なっ!?」

「国王陛下のご意思でございます、納得する他はございません」

「...」

「殿下、行きましょう」

「あぁ」


アーサー様、容赦ないな。

スパッと切ったよ、あれで殿下を守ったのは大したものだけれども


「おのれ、エセルバート...!!!」


よ、余計にうちが恨まれるじゃないか!


さ、さっさと戻らねば...!

ささっと音を立てないように去り

全力で外務大臣室に戻った


「おかえり、ありがとう」

「あぁ、戻りました...」

「その顔、もしかして」

「会ってはないけれども見かけました。殿下に詰め寄ってる所を」

「...殿下も苦労されるな」

「コーネリア様はかなりしつこいと言われている方ですからね、あと何回かはこうしていらっしゃるかと」

「宰相閣下は何しておられるのだろうか...娘の管理ぐらいしてもらいたいな、それに比べてうちの子はみんないい子で良かったよ...」

「なっ、ここで親バカ言うの、やめてください!」


アレクシスは頬を赤く染めて自分の机に戻り、仕事に戻った


「アレク、照れなくてもいいのに」

「うっさい!早く、仕事終えて屋敷に帰りますよ!!!」


やっぱり、うちの子は可愛いとカーティスは思うのでした。

物語の定番の悪役令嬢を出してくるド定番

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ