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半歩 ~守・破・離 短き刃 長き道~  作者: 止水


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閑話  ランキング掲示板 ー空白の謎ー

一年生の噂話


本館一階 掲示板の前。


人だかりの一番後ろで、背の低い一年生の女子がぴょんと背伸びした。


「見えない……」


隣にいた友人が笑う。


「だから言ったじゃん。昼休みは混むって」


「だって早く見たかったんだもん」


もう一度背伸び。


やっと見えた。


「わ、ほんとだ」


掲示板の一番上。


一位。


本山 雪。


女子が小さく息を吸う。


「本物なんだよね……」


「何が?」


「だってさ」


少し声を潜める。


「無敗の剣士だよ?」


友人が肩をすくめる。


「そうらしいね」


女子は真剣な顔で言う。


「見たことある?」


「試合でしか…」


「私も」


少し考える。


「でもさ」


掲示板を見ながら言う。


「絶対、素敵な人だと思う」


友人が笑う。



その時。


後ろから誰かが通った。


自然と人が少し道を空ける。


二人が振り向く。


黒髪の女性。


静かな歩き方。


一年生の女子が固まる。


小さく聞く。


「ねえ」


「うん?」


「今の人……」


友人が平然と言う。


「ああ」


掲示板を見る。


一位。


そして歩いていく背中を見る。


「本山先輩」


女子はしばらく動かなかった。


そして小さく言う。


「……ほんとに、いた」


友人が笑った。


「当たり前でしょ」


少し間。


女子は掲示板の下を見る。


十七位。


空欄。


「ねえ」


「なに?」


「この空白」


友人が小さく声を落とす。


「ああ、 内緒だけど… 春日 くんらしいよ」


女子の目が少し輝いた。


「なにそれ 誰?」


「同じ一年生らしいよ 演舞で湊川先輩の受け手した人」


「でも、空白なら こっそり御影恵梨子って私の名前書いちゃおうかなぁ」


「やめときなよ、そんな幼稚なこと 笑われるよ」


「だよね。」


少しだけ楽しそうに。


「なんかさ」


友人が聞く。


「なに?」


恵理子は笑った。


「この学校、面白そう」




ーーーーーーーーーーー




「よし、ひらがなで行こう… 」


蓮先輩が彼女たちの後ろから こっそり掲示板を見ていた

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