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意外な事実判明しました

軽くパニックです。杉原と宮谷の絡みむずいよ!

今回短めです。

「は?なんで??俺たちデートって言ったじゃん。お前そこまで空気読めないやつだっけ?」

杉原の言葉にどうやらマジギレ寸前の宮谷がいつもより刺々しい言葉を吐いた。笑顔で。

「やだな〜、怒んないでよ。ただの好奇心だよ。いつもなら宮谷の周りにいる女の子とってもそんなに怒んないじゃーん。」

でも杉原も負けていないようで宮谷の言葉ににこにこと笑顔で返す。


お前ら、二人共怖すぎ・・・。


杉原の取り巻きのお姉様がたもようやく二人のギスギスとした雰囲気に気づいたようで二人のことを戸惑ったふうに見ている。

と杉原が取り巻きの方へと振り返った。

「ごめんね、りかちゃん、なみちゃん、かなえちゃん、ゆきちゃん、ななちゃん、はなちゃん、今日は帰ってもらってもいい?」


本当に女子を辞めたくなるくらい可愛らしくあざとく、上目遣いで杉原が取り巻きたちにそう言い放った。


げっ!こいつ取り巻き全員帰らせるつもりかよ!

それはやばいって!色々やばいって!!だいたい私、人に興味持たれるような人間じゃないんですけど???


「杉原、聞いてた?」

ぶあっ、と一気に殺気を感じて私は鳥肌が立つ。

え、この殺気、宮谷から出てる・・・?


宮谷の顔は口だけが綺麗に微笑んで目は鋭いくらいに杉原を睨んでいる。

いや、お前そんな目つきどこで習得したんだよ。怖ぇよ、それ完全に何人か殺ってるやつの目じゃんかよ。

ってか、宮谷さん、もしかしなくてもガチ怒ですか?


「いいじゃん、僕だって可愛い女の子と遊びたいよ。」

杉原は明らかに宮谷の怒りに気づいてるはずなのになおも私達について行こうとする。

これ、このまま言ったらやべぇな。

私のチキンスキルが警笛を鳴らす。


てか女子達、未だに帰らないで様子のおかしいふたりに戸惑ってるみたいだし・・・。

「いいです。私は別に。」

「え」

「え」

「「「「「「え」」」」」」

杉原、宮谷、取り巻きが一斉に声を揃える。

なんだよみんなして「え」って。

急にどうしましたか、皆様。


なんて心の中で馬鹿なことを考えて頑張って私のチキンなハートを奮い立たせる。

怖ぇよ〜、もうマジで怖いっ!!!本当のこと言うと私だって取り巻きと一緒に今すぐ帰りたいよ!!でもこの2人どこぞのヤンキーみたいな喧嘩してるんだもん(精神的に)

ここで私が帰りでもしたらこの2人、どうなるんだろ・・・。

考えただけで怖いわ。あ、自惚れじゃないよ!!!


「だから、いいですって。杉原様でしたっけ?一緒に行って満足するんだったら別にいいですよ。」

わざと突き放す言い方で杉原を見る。

こっちだって正直、宮谷みたいなやつでも知ってる人といる方が安心する。それで楽しもうとしてる途中に知らない奴が入ってきたら誰だって不機嫌になるでしょう。


宮谷は私の言葉に最初、なんで?というふうな顔をしていたが私の不機嫌な顔を見て少しだけ機嫌が元に戻った。

私が不機嫌なのがそんなに楽しいか・・・!


と、少々ささくれだった心で言葉を続ける。

「とりま・・・、じゃなくて、杉原様のご友人の皆様はどうなさいますか?」

取り巻きって言いかけちゃったよ、危ねぇ、危ねぇ・・・。

と私の問いかけに取り巻きのお姉さま方は困惑の表情を浮かべる。

「あー、この人たちは帰るよ。」

取り巻きが答える前に杉原がそう言った。


「・・・そうですか。それではさっさと行きましょうか。」

お姉さま方は未だに困惑しているようだけど面倒ごとはゴメンなのであえてスルーして杉原にそう答えた。


宮谷も何考えてるのかわかんなくて怖いけど、こいつも大抵怖いな・・・。


それにしても・・・、こんなイベントあったけ?

それどころか、ゲームでは宮谷と杉原はヒロイン関連以外では関わりなかったはず・・・。


私はそんなことをかんがえながらもまだ少し不満顔の宮谷を引っ張った。


◇◆◇



さて、クレープ屋さんにつきました!

可愛いワゴン車のクレープ屋さんの前で私、ぶすっとしたチャラ男、あざと系クソ男が並んでます!


なにこれ、カオス〜www


無理ぃ〜、あ、やっぱ無理ぃ〜〜。自分で言っておいてなんだけど無理ぃ〜〜〜。この雰囲気耐えられない〜!


なに?気まずすぎるって、もうちょとさ、空気読もうよ、二人共。二人していつももっと軽い空気纏ってんじゃん?

なんで今そんな重いわけ?何があったの?何?明日世界滅亡でもするんですか?


気まずすぎる空気の中、私は「さて、」と声を上げる。

「く、クレープ食べましょう!私、お腹がすきましたわ。」

あーぁ、何が好きで私こいつらの間を取り持ってあげてるんだろ・・・。


私の言葉に途端に宮谷はパアっと顔を明るくさせる。

「そうだね、楽しまないと!すみれちゃんは何食べる?あ、メニューわかる?」

「はい。さっき見ました。私はバナナチョコクレープにしようかと。」

「へ〜、すみれちゃん可愛いもの食べるんだねぇ〜。」

そこに割り込む声が。

おぃぃぃぃぃぃ、杉原ぁ、頼むからこれ以上宮谷の機嫌を悪くさせないでおくれよぉー!


そう、突然割り込んできた空気を読まない声の正体は杉原。

こいつ、絶対わざと空気悪くしてるだろ。


じろりと私が睨んでも杉原はにこにこしている。

あ〜もう、どうしよう・・・。


「すみれちゃん、そこの席空いたから座ろう。」

宮谷が杉原を一切無視してワゴン車の前にあるテーブル席を指した。

「あ、はい。」


何ていうギスギスしたやりとりの中でやっとそれぞれの食べたいものが決まった。

「じゃあ私頼んできます。」

「あ、俺も行く」

「あ、僕も行くよ」

宮谷と杉原が同時に声を上げる。

「いや、ついてきて下さるならどちらか1人でいいです。」

私がそう言うと杉原が今までで一番いい笑顔でこちらを見た。

え・・・、なに?

ゾクッとしたんですけど・・・。


「すみれちゃん、僕と一緒に行こう?宮谷には席をとっていてもらう。」

間髪入れずに杉原が言い放ち、そのままの勢いで私の手を引いて足早にワゴン車へと向かう。

後ろにいた宮谷の表情は私の位置からではよく見えなかった。。




「ねぇ、」

「はい?」

声が震えないように杉原の短い問いかけに答える。

「君さ、となりのト〇ロってアニメ知ってる?」

「え?」

「こっちの世界にはなくて誰も知らないんだよね・・・。ちょっと悲しいわ〜」

「え?」

「え?」

「え、え、」

戸惑う私に杉原はこっちの様子をチラッと見て話を続ける。

「え?え〜と、君もあれだよね?」

「あれ、ですか?」

「えっと、」

言葉をつまらせる杉原を見て感じ取りました。私。


「えーと、20代OL、独身やってましたね。」

「30代勝ち組エリート、大手の社長やってた。ちなみにモテモテ独身貴族。」

「・・・マジですか?」

「うん。マジ。って言うかやっぱり君も転生者か。」








意外な事実、判明いたしました。






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