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「八十式汎用魔力弾体」
黒鉄軍の開発した、魔力爆弾。
専用の投射装置から射出し、投石機のように遠距離から攻撃を行う兵器の一つ。
ただし、この弾体のみでは、ただ魔力が詰まっただけの、爆発する金属の筒にすぎない。
弾体に専用の追加部品を組み替えて装備することで、誘導弾や貫通弾など異なる性質を持たせ、用途別に使い分けることが出来るのだ。
先端に魔力追尾装置をつければ、誘導弾に。
貫通力を高めるため、強固な魔力シールドで弾体を覆い、着弾と爆発のタイミングをずらす爆破遅延装置を組み込めば、硬い装甲を持つ相手を貫き、内部で爆発する貫通弾となる。
また、浮遊魔法を内蔵する落下遅延装置の開発により、着弾までの時間を制御できるようになったため、爆発に巻き込まれず、翼竜兵による低空投下を安全に行うことも可能となった。
この兵器は、『八十式』の名前を得るまでに、多くの犠牲と試行錯誤を経て開発された。
以前は用途別に異なる爆弾を製造していたが、八十式は弾体を共通化し、細かい部品の換装のみであらゆる作戦に対応できるため、これまで以上に安価かつ大量に生産が可能になったのだ。
これにより、黒鉄の旗がさらに広く、遠くまではためいたことは、言うまでもない。




