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「ゴブリンの大落とし穴」
「これだけ深けりゃ、ドラゴンだって埋まっちまうぜ!」
「いっぱい掘れば、どんなやつだって抜けられねぇ。俺らって天才だな!」
「ああ! ところで……俺たちはどうやって出ればいいんだ?」
――ゴブリン工作部隊の兄弟
ゴブリンは、あまり賢くはない。
あまりということはつまり、多少は頭が回るということだ。
ゴブリンの中にも、悪知恵を働かせる者はいる。
人間が見れば拙い幼稚な罠だが、それにかかってしまうのもまた、人間なのだろうか。
時にゴブリンの作る罠は脅威となりうるが、注意していれば大して問題にはならない。
なぜなら、彼らがどれほど巧妙に仕込み、隠したつもりでも、彼ら自身が罠にはまり、その犠牲となったものを見れば、そこに罠があるのは明らかなのだ。




