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消えた通帳 事件編
私は師匠の元から離れて、二、三年たったときの話だ。
たしか、23歳の頃だったと思う。
浮気の調査ばかりしててうんざりしてた。
その時に転がり込んだ珍しい事件だった。
最近越してきた近所の姉さんが物が無くなったという話だった。
「タンスに入れといた、通帳が無くなったの。
警察を呼んで捜査してもらったけど、私以外の指紋が検知されなかったの」
彼女はそう話していた。
いろいろ聞いてみるとそのタンスはお婆ちゃんの遺品で江戸時代の頃のタンスらしい。お婆ちゃんはよく小さい頃このタンスは特別なタンスよと彼女に自慢していたらしい。
私は彼女の家に行き、そのタンスを見せてもらった。木で作られていて頑丈そうな作りをしていた。
彼女はタンスの小さな引き出しに通帳を入れていた。
私はそのタンスをよく調べた。
小さな引き出しの下の引き出しには錆びた鉄の棒が入っていた。
「この鉄の棒はいったいなに?」
私は聞いた
「通帳が無くなった日に出てきたのよ、気味悪いからそのままにしているわ」
そして、私はそのままタンスを調べた。
そして、小さな引き出しに引き出しのそこに鍵穴のような穴が空いているのを見て、事件のすべてがつながった。




