第九話 実は飛鳥紅梨は……
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投稿遅れてすみませんでした。
活動報告みた人は知ってると思いますが、実は学校の行事で四泊五日の勉強するための合宿に……。
「ウラアアア!!」
「ハァアアア!」
行ける、この剣なら行けるッ!魔王だろうと何だろうと斬れる!!
○
それは俺が渡した剣なんだけどなァ。
つか、この勇者は多分聖剣=魔族に対して優位に立てる物と考えているんだろォな。
確かにRPGではそうだが、この世界に闇属性も光属性もねェんだぜ?
あるのは焔、雹、疾風、雷、大地、天だけで例外はねェ。
RPG風に言うと、火・水・風・雷・土・無属性って所だな。
「あの勇者に葵は斬れる気がしないけどね」
「だね」
「……俺だって無敵って訳じゃあないんだぜ?死ぬときゃ死ぬっつゥの」
「その場合は僕が意地でも生き返らせるだろうけどね、例えそれが禁忌だったり自分の命を捧げなければいかなかったりしてもね」
「レイナちゃんに同意だよ。私だって同じコトをするね」
……く、恥ずかしいじゃねェかコンチクショー!
何だよ、こんなんじゃ意地でも死ねねェじゃねェか……。
もとより死ぬつもりなんてサラサラねェけど、リアとレイナールの二人共にこんなコト言われたのに死ねる訳ねェよなァ……。
「……誰かこのピンクな空気から連れ出してくれないかなぁ」
「……これがデフォ」
「え、何でそんな言葉知ってるの?」
「……それが私クオリティ」
結構リアルな話だから驚きだぜ、全くよォ……。
あの時だってそォだ、どォしてコッチを解ったンだろォか……。
そしてどォしてコッチに向けてサムズアップすることが出来たンだろォか……。
「……それが」
「私クオリティってかァ?……ま、良いか。ンで、そこの女子高生、テメェも亀甲縛りでこの城の頂上に行きてェかァ?」
「あ、うん」
「ほら、嫌だろォ……ってはァア!?」
「……あるぇ、僕耳が可笑しくなったかな?」
「私も耳がきっと可笑しくなったんだろうね、うん」
ちょっと待て、コレはえーとなんだ?アレか?マゾって奴か……?
俺の周りにマゾなんて居た覚えねェから手に負えない代物なんだがよォ……。
「ほら、早く……。あ、それとも放置プレイって奴かな?」
「……早くも救ったことに若干、いやかなり後悔してるんだがどォしたら良い?」
「ハハハ、大丈夫だよ!コレはきっと夢なんだよ、旦那!」
「そう、だよな!きっとコレは夢なんだ!」
「……現実逃避は止めようか二人とも。私も物凄く現実逃避がしたいけど我慢してるんだから」
……なんでだろォか、俺の周りには何というか色んな意味で凄い女性が集まるんだろォか?
確かに退屈はしねェけども、物凄く疲れるんだよ主にメンタル面でなァ……。
「……カオス」
「本当になッ!!」
○
漸く山賊を倒すコトが出来た。
それもこれもこの聖剣のお陰だ……。
「……力に溺れてはいけませんよ、勇者様」
「ッ!?……そうだな。俺はまた同じ過ちを犯しそうになったのか……」
「同じ過ち?」
「……あぁ、俺は力に溺れて喧嘩をしまくっていた時があるんだよ。そんな時に喧嘩した一人の男に言われたのが『テメェは力を持って何がしてェんだ』ってな」
「……そうなのですか」
○
さて、どうしたものか。
何というか、知らないで良かった側面を知ってしまった所為で喋りかけにくくなっちまったんだが……。
こう言うときはどォしたら良いんだァ……?
「もうさ、笑えばいいと思うよ」
「旦那、一緒に忘れよう?」
……はぁ、元凶は彼処でムゥと楽しく喋ってやがるしよォ。
つか、何だよ!こんな設定要らねェよ、コンチクショー!!
「……メタ禁止」
「……そして何でテメェは地の文を読むんだよォ!!」
……クソゥ、何で魔王の筈なのにこんなに威厳ねェんだよ。
寧ろあるとかちょっとしかないとかそんなもんじゃなくて皆無なんじゃねェだろォか……。
「それよりさ、何で皆葵の部屋に居るの?」
「私は侍女だからだよ」
「……報告」
「されてねェけどな」
「……忘れてた」
と、言うよりムゥとシアのキャラが被るんだが……。
両方とも寡黙キャラだし、両方ともアサシンという職種だしよォ。
「……では報告。老害が動き出した」
「……シアに頼んだんだが?」
「……今動けないから伝えて欲しいと言われた」
……あ、ずっと頂上に置きっぱなしだった。
つか、あれぐらい自分で解けるンじゃねェかァ?忍者なんだしよォ……。
「一寸行ってくるわ」
「了解だよ、旦那ッ!」
「うん解った。ココア淹れておくから連れて帰ってきてあげてね」
「了解」
○
「……それよりも、この脳筋どうしてやろうか」
「本当ですね。私たちがあれだけ頑張っているのに、この騎士はずっと寝っぱなしでしたし。いっそ国に返したらどうでしょうか?」
「……姫様、コイツのこと無駄に気に入ってるからそうは行かないだろうな」
……本当にどうしてやろうか。
もう、いっそのコト勇者権限とか使えるならコイツをアヴァロンに戻してぇよ、コンチクショウ!
「何故姫様は姫様でこんな無能騎士を気に入っているんでしょうか?」
うわぁ、あの常に優しそうなアリアとは思えない言葉が出たな……。
ま、それほどイラって来たってコトなんだろうけどさ。
「「……はぁ」」
○
「ホレ、連れてきたぞ」
「……忘れて置いてその言いぐさは無いと思うんですけども」
「……いや、忘れたのは悪かったって謝ってるじゃねェか」
「……誠意が無いと思います」
ッチ、今回ばかりは俺が悪ィから何とも言えねェな……。
マジでイライラするけどしょうがねェ……。
「あ~、葵もそんなにイライラしないの」
「置きっぱなしつっても精々一時間だぜ?」
「……今は冬。寒いに決まっています」
……ふぅ。
ココア飲んでなんとかイライラは収まったが、面倒臭ェなコノヤロー!
「そんな旦那にこの機械、忘却の鎮魂歌ぁ♪」
「……あぁ、あの出来事を忘れるために作ったのか」
「……え?あの出来事って何?」
「使用済みかよッ!!」
つか自分で実験とか止めろよ……。
いや、失敗しないと確信して使ったんだろォけどよォ……。
「それよりコレ使ってみて!」
「……取り敢えず、使い方を頼む」
使い方はこうらしい。
・先ずどのコトについて記憶を消すか頭の中に思い浮かべる。
・魔力を流す。
・使用した相手のその部分の記憶が消える。
なんとまァ簡単な使い方なんだろォかねェ……。
「じゃ、消えろ!」
「キャワッ!?」
○
「おはよう~……」
「ええ、おはよう御座います。やけに遅いお目覚めですね」
「……そこまで遅くない様な気が」
「……ッチ」
「な、何故舌打ち!?」
……何でコイツが最強の騎士なんだろうか。
唯の馬鹿なんじゃねぇだろうか?唯のバカなんじゃねぇだろうか?
大事なことなので二回言った。
「昨日ここに山賊来てたんだぜ?」
「へぇ」
……『へぇ』ってなんなんだ?
「姫様起こしてこよう」
……なんだろうか、此処まで来ると逆に清々するんだがよ。
○
「……何故私は此処に?ッハ、そうだ。ご報告が」
「老害共が動き始めたんだろ?」
「……既に情報をお持ちでしたか」
……完全に忘れている用だな。
よし、後で俺も使うとしますかねェ……。
「葵、忘れても多分また同じ衝撃を受けることになると思うよ……?」
「……二度とこんなイベントに出会いたくねェし、忘れず心の奥に仕舞っておくか」
「そうするのが一番だと思う……」
「「はぁ……」」
そして、まだずっと喋っている飛鳥である。
つか、侍女なのにあんなんで良いのか?おい……。
ま、俺は何とも言わねェけど、そのうち他の侍女に何か言われちまうんじゃねェだろォか……?
「それにしても賑やかになったよねぇ」
「だな。ま、こんな魔王城も悪くはねェんじゃねェか?」




