第四話 清純そうに見えるけど中身はきっと真っ黒ってコトは沢山ある。
取り敢えず歌ってみたをやるにあたって一歩目としてニコ生のカラ凸待ちの放送にガンガンカラ凸行ってみました。
ま、そんな報告は気にしないでこの作品を読む時は部屋を明るくして、画面から約34.5cm位離れて読んで下さいね?
既に俺がコッチに来てから一週間が経った。
コッチに来て四日目に凄いトラウマが俺に出来てしまった。
そのトラウマはスライムの大群に襲いかかられたコトが切欠で、今の俺はスライムを見るだけで、寧ろジェル状の物を見るだけで鳥肌が立ってしまう程だ。
今の俺はきっと魔王よりもスライムの方が怖いな……。
「こんなんで俺魔王退治とか出来んのかな……」
「大丈夫。勇者様ならきっと出来ますから」
「ッハ、アリアに言われたらその気になっちまうってのが不思議だな……」
○
朝っぱらから御馳走様です。
もう腹一杯、口から砂糖でブラックコーヒーすら微糖なんて比じゃねェほど甘くなっている。
「うぇえ……」
「葵、大丈夫?」
そう上目遣いでいうリアにものっそい鼻血が出そうになった。
まるで一つの芸術品だなっ!
だが、俺の忍耐力は防弾硝子より堅いからなァ。
「大丈夫だ、問題ない」
「……鼻血出てるよ」
「……大丈夫だ、問題ない」
無理でした。
つか、リアの上目遣いを平常心で見ていられる奴は男じゃねェだろ……。
オカマでさえ反応するンじゃねェだろうか?
「葵、そろそろ一回寝た方が良いんじゃないの?私心配だよ……」
……この子、優し過ぎンだろ。
元魔王には到底思えねェぞ?寧ろ元天使とか言われた方が納得出来るぜ?
「大丈夫だぞ?何せ栄養ドリンクを何本もグビグビやってるからなァ」
「……お願いだから一回寝て」
い、今背筋にツーと汗がたれた気がした。
多分今の俺は冷や汗がダラダラ出ているような気がする……。
今のリアからは元魔王な覇気を感じた。
ヤ、ヤベェ……、そう感じ取った俺は直ぐに寝室へ飛び込んだ。
「おやすみなさいッ!」
○
「……なぁ、コレなんだ?」
「……ボタン、でしょうね」
「ボタンだろうな」
「ボタンね」
……押さないで下さいって書いてあるんだけども怪しすぎるだろ。
なんというかヴァイスが押しそうなんだが。
ヴァイスは何故か馬に乗れないが地上戦なら国で一番強い騎士らしい。
「……押していいか?」
「駄目に決まってんだろ……。絶対に罠だぞ、コレ」
「……フム」
そして絶対RPGに一人はいる筋肉馬鹿である。
それでいて美人なのだ。
「お前さ、その何事にも猪突猛進な性格直す気ねぇのか?」
「さらさら無いッ!」
所謂残念美女である。
……本当にコレさえなければ良いヤツなんだがな。
○
四時間も寝られた。
俺が弄った空間の中で寝たから実際は十二時間だなァ。
「こんなに寝たの久しぶりだな……」
「これからはちゃんと寝てね?」
「了解だ」
と、言うより俺が作った罠にはまってる馬鹿が居るんだが勇者達じゃねェよな……?いや、そんなまさか……、だが有り得る。
特にあの脳筋っぽい騎士ならめっちゃ有り得る……。
「おい、レイナール!」
「はいさっ、旦那!!もう調整済みですぜっ!」
……相も変わらず仕事が早いコトで。
悪いことじゃねェし、寧ろ良いことなンだけどよォ……。
「……ブハッ!ははははははっ!」
「……ん?って、ナニコレっ、あはははははははっ!」
「皆が笑うってどんなのっ?ってあははははははは、お腹が痛いよぅ!」
勇者パーティがスライムの落とし穴に落ちている。
勇者は気絶していて、巫女さんは勇者を護っててよォ。
俺を召喚したお姫サマは一人で穴から脱走しようとしているところをスライムに捕まれていて、騎士は一人でとてつもなくおろおろしているンだぜ?コレが笑わずにいられっかよォ!
「あのスライム達は別に服を溶かしたり、戦闘することも出来ないが」
「え、出来ないの?」
「アイツ達非戦闘員だからなァ……」
何故送ったのかって言うと、アイツ達『働きたい!男共にばっかり働かせるのは悪い!』とか言い出したからしょうがないから配置した。
正直、人族であろうと魔族であろうと魔獣であろうと死んで欲しくはねェかんな。
俺からしたら皆平等だしなァ。
あ、別に何処ぞの悪平等さんみたいに全員が平等にカスとかじゃねェぞ?
ま、そんな訳で引っかかるわけ無いはずの罠に配置したんだが……。
取り敢えず回収すっか。
○
そこにいたスライムがまた一瞬で消えた。
……これは本当にどういうことなのでしょうか?
と言うより勇者様だらしなさ過ぎじゃないでしょうか?
ま、そう言うところも可愛いと思うんですが、うふふ♪
「姫様、これからどうしましょうか?」
「知らないわ!勇者は勇者で気絶してるし……。ッチ、使えないわね」
……今度、このビッチを一回ぶっ飛ばしてやりましょうか?
勇者様はしっかりやっているじゃないですか。
異世界から飛ばされてきたのに文句の一つも言わず、いきなり勇者に仕立て上げられたのに嫌な顔一つせず、こんなクソビッチに近づかれても苦笑い一つですますんですよ!?
とてもいい人なのに……。
「姫様、それ以上は駄目ですよ。勇者様は頑張っているじゃないですか」
○
……怖ェ。
取り敢えずあのスライム達にはボーナスを贈呈した。
と、言うよりあの清純そうな巫女がこんなコト考えてたのか……。
本当に知らない方が良かったってこともあるんだなァ。
「お前達は絶対にあんな風になるなよ?」
「「「はい」」」
「「……え?」」
「ふふふ、また忘れられてましたのね。傷ついちゃいますよぅ?」
……あらら。
いや、わざとじゃ無いんだがな……。
だから、そのこの世界の神なら殺そうと思えば殺せるが俺は殺せないカマで俺の首をツンツンするのは止めてくれ。
「あ~、スマン。今日は昼まで寝ててな。今見ているのも罠に引っかかってるか見てただけなんだ。あの仲間が傷つけられるのは気持ち良いモンじゃねェからなァ。マジですまなかったと思う」
「……いえ、そこまで考えていたのですね」
……あ~、コレは面倒臭ェことにならねェと良いんだけどよォ。
本気で女性は怒らすと怖いんだよなァ。
「流石ですッ!葵様ッ!!」
「ちょ、近づきすぎ!!葵は私の彼氏なんだよ!!」
「……」
「旦那、シーッですぜ?」
何というか……、取り敢えず一つ聞こう。
何故レイナールは俺の右腕に引っ付いているんだァ?
つか、何で勝ち誇った顔をしてアイツ達の喧嘩を見ているんだァ?
「うしし、旦那の右腕は僕の物っ♪」
畜生、容姿だけは抜群に良いから対応に困る……。
この嬉しそうな顔を見てしまったら、突き放すにも放せないし本気で困る……。
○
え、えーと俺達はスライムな落とし穴に落ちてしまってだ……。
ッハ!?
「アリア!?大丈夫か!?」
「えぇ、姫様もご無事ですよ」
正直アリア以外の状態に興味が無いんだが……。
ま、一国のお姫様の機嫌損ねるのも怖いし一応心配している体で話しかけておくか。
「……良かった。二人とも無事で」
「えぇ、心配していただき有り難うございます」
……つか、あの脳筋娘は一回張っ倒さなきゃならねぇ気がする。
なんでアイツはあんなに簡単に罠に引っかかるんだよッ!面倒臭ェよ!!
○
ま、兎にも角にもダメージは与えられたようだ。
本気で一回シナリオを書きなおさなければいけないんじゃ無いだろォか。
「葵様、次の一手はどうなさるんですか?」
このままの進路だと山賊の山にぶつかることになる。其処で強くなられても困るから先回りして潰しておこうかと思う。モチロンスライムを使って……と行きたいんだが、ゴブリン達から『俺達も魔王様の為に働きたい!!』って言ってくれてるし、コイツ達を出すことにする。
「……敵はベルケル鉱山にありッ!」
「……葵、いきなりどうしたの?」
「いや、俺が悪かった」
……兎に角ゴブリン十頭を送り出すか。




