第十九話 成魔の儀?あぁ、既に終わって其処に呼ばれたのがいますよ。
待っていてくれた方はすみません!
文化祭の用意で帰ってくるのが八時とかになっていて書くにかけませんでした。
……でも、最後の文化祭なんで悔いの無いように全力でやりたいんで来週も掛けないかもしれません。
本当に申し訳ありません。
ではこの作品を読む時は部屋を明るくして、画面から約33.195m位離れて読んで下さいね?
……朝っぱらから頭が痛い。
昨日調子に乗ってハチミツ酒を飲み過ぎたか、コンチクショー。
アレだな、接待って中々大変なんだなァ……。
「フハハハハ!我が友葵よ!」
「……朝からうっせェぞ」
「そういうな!我が認められる者が漸く出来たのだ!気分が高揚して仕方ないのだ!」
このテンションでいやがるのかよ……。
つか、リアとかレイナールとか部屋近いのに良く起きねェもんだなァ。
この一人称が我の唯我独尊っぽい男は竜王のレイジャ・ドラゴニクスというヤツで、テンションがコレであるのと唯我独尊であるの以外については結構良いヤツだ。
「まさか成魔の儀でこの世界で最強と呼ばれる竜と勝負するはめになるたァ誰も思わなかっただろォなァ」
「我も思わんかったからなッ!」
成魔の儀については遡ること半日前……。
○
「いよいよ成魔の儀だね、葵緊張してる?」
「全然っつゥ訳じゃあねェけど、爺さん以外なら誰が来ても勝つつもりだからなァ」
俺が入ってきたときの成魔の儀に立ち会う奴らのテンションがうざかったのが今の成魔の儀に対する印象だなァ。
例えば俺が入っていったときに30人くらいの魔族やらとエルフやらが入り交じった集団に取り囲まれてサインを求められたり、例えば俺が話しかけたら「尊敬している魔王様に話しかけられたッ!!」とか目の前で小躍りされたり、エトセトラエトセトラ。
「旦那の戦闘力が有れば基本的には誰も負けないはずだよっ!竜だろうと神様だろうと勇者だろうとねっ!旦那は無敵なんだから!」
「……其処のレイナールをいやらしい目で見ているヤツ、後で私刑な」
「「「す、すみませんッ!!」」」
「ったく……。レイナールもレイナールだぜ?人前では胸張んじゃねェって何度も言ってんだろォが」
しかも俺のことなのに何でレイナールが胸を張ってんだよ。
更に言わせて貰うとリアは何故に自分の胸とレイナールの胸を見比べながら物凄い殺気を放出してんだ……。
周りの奴ら涙目じゃねェかよ。
「ま、行ってくるわ」
「あ、うん。行ってらっしゃい、葵頑張ってね♪」
「行ってらっしゃい旦那!」
……ま、良いか。
それにしてもさっきの殺気で怯えてていいのかァ?立会人どもってよォ。
キチンとやってくれるなら何でも良いんだけどよォ。
「で、では始めさせていただきますね」
「応、何時でも良いぜ」
「……フゥ。では儀式を始めさせていただきます」
ほォ……。
ま、そりゃそォか、これぐらいで動けなくなるような半端もん達を儀式の立ち会いにするわけねェよなァ。
呪文も理解できない言語っつゥのは理解されて何処でも出来るようになっちまったらモンスターを召喚するもんになっちまうもんなァ。
コレは対象の力以上の力を持ったモンスターを召喚する魔術らしィしな。
「来ます」
陣の中から黄金に輝く竜が出てきやがったんだが……。
『……どういうコトだ?』
「……り、竜王!?」
『……ほう、此処は成魔の儀の行われる場所だったか。と言うことは我と同格の力の持ち主がいるということか!!』
「……超絶面倒くせェのが出てきやがったなァ、おい」
○
……ま、このあとなんやかんや有って仲良く(?)なった訳なんだが、コイツ酒に強すぎんだろ。
何だよ八時間ぶっ通しで飲むってよォ……。どんな肝臓の持ち主だ、コノヤロー。
アレか?鬼の血族だったりすんのかァ?
「……ふむ、そろそろ我は帰らねばならぬな」
「何か有ったのか?」
「……我の住処を荒らしておる竜がいるようでな、そやつらを懲らしめねばならんのだ」
「ま、俺が手伝えるコトがあったら手伝ってやるよ。ただし連絡は寄越せよ」
「我も我が友の頼みなら叶えられるコトなら叶えてやろう。ただし連絡は寄越せ」
……ま、コイツとは上手くやって行けそうだな。
接待はシンドイとか言いつつも俺は俺でコイツと喋るのが楽しかったしなァ。
「じゃあな、親友。元気でやれよ」
「さらばだ、親友。あの娘達二人は大切にするのだぞ」
「言われなくても解ってるっつゥの」
「ではな」
「あァ」
……普通に飛び去っていった。
別に魔方陣が出てきて其処をくぐって元の場所に戻るとかじゃなくて普通に飛び去っていった。
つか、何故に魔方陣を通ったんだアイツ。
「……ま、一応終わったかァ」
「……葵さん達の声五月蠅すぎだよ」
「ン?飛鳥、居たのか」
「居たよッ!」
……何でそんなに怒ってんだよ。
アレかァ?カルシウムが足りねェのかァ?苺牛乳でもつくってやろォかァ?
「大方葵さんの所為だからねっ!?」
「ン?」
「ん?じゃないよ!貴方たち二人の声を他の部屋に聞こえないようにするために寝ずに防音の魔術を使い続けてた私に謝ってよ!」
「……マジか。すまねェな」
「あ、うん」
……ふむ、コイツには一日有給休暇でも与えるか。
ついでにボーナスとして銀貨50枚程渡すとするかねェ。
○
フハハハ!我が認めることの出来る人間がいるとはなッ!
我の友人として相応しい精神の持ち主であり、我が背中を預けられる者がこの世界に居るとはな!
「フハハハハ!我が友葵!又会おうぞ!!」
○
それにしても頭痛いな、コンチクショー……。
酒飲みすぎて頭が痛いなんてコトは元の世界では無かったことだからなァ。
幼稚園くらいの頃あの爺さん身体に悪いからって俺の甘酒を全部がぶ飲みしやがったんだよなァ。
あん時の俺は兎に角泣き虫で爺さんに者を取られては泣いていた覚えがあるな、……それも馬鹿みてェによォ。
「……葵、大丈夫?昨日夜遅くまで起きてたみたいだけど」
「大丈夫だ、問題無ェ」
「それは問題があるときに使う言葉じゃなかったっけ」
「……ま、なんとかなるなるってなァ」
……頭痛くらいなら気合いで割とどうにかなるんだよな。
ただ、咳が出だすと普通に風邪だしどうにもならねェけどな。
「たっだいまぁ!」
「あ、おかえり、レイナちゃん」
「ン?何処に行ってたんだァ?」
「ん?僕は普通に林檎を買いに行ってただけだよ!」
「……何故に林檎?」
……つか寧ろ何時の間に林檎を買いに行ってたんだ?
林檎といったら前にお姫サマに食わした毒林檎懐かしいな、おい。
「そう言えば、アイツってこの世界じゃ有名なのか?」
「有名どころじゃないよ。葵が倒したってコトが多分既に色んな国中に広まっているから、多分戦争を吹っ掛けてくるおそれのある馬鹿な国は少なくなるんじゃないかな」
「竜王を倒したときの葵のドヤ顔は凄かったね!」
「……そんなにドヤってたか?」
「「うん♪」」
……そもそもドヤるってなんなんだろォか。
いや、俺が言い始めた言葉ではあるんだが、ドヤるってのはドヤ顔をしているっていう認識であってるのか?
「あ、そう言えば飛鳥に有給休暇与えたんだが問題は無かったか?」
「別に無いと思うよ!……ただ武官達のモチベーションがちぃとばっか下がるねっ」
「……なるほど、アイドル的立ち位置か」
「アイドルってのがどんなものかは解らないけど、大体葵が思ってる感じだと思うよ」
……アイツ容姿だけは良いからなァ。
俺に対して辛辣だったりするがな、……俺に対して辛辣だったりするがな。
大切なことなので二回言ったぜ。
「あ、そう言えばリア。勇者達はどんな感じで動いてるんだ?」
「葵が夢に出てきてたっていう女性らしきナニかを救出したみたいだよ」
「ほうほう。シア、いるか?」
「……此処に」
「遠目から見てきてくれねェか?」
「……御意」
……つか、アレは一体何だったんだろォかねェ?
どうでも良いことなんだが、微妙に気になるんだよなァ……。




